伊勢崎署は、玉村町で交通事故に遭った後に新型コロナウイルス感染が判明した男性を救護した20代の男性巡査ら署員6人が濃厚接触者の可能性があるとして、自宅待機にしたと明らかにした。
同署によると、20代の男性巡査は14日午後3時45分ごろ、玉村町下新田の県道を同僚とパトカーで警ら中、交差点で縁石に乗り上げた車を発見。脇にいた東南アジア系の男性2人に事情を聴こうと降車したところ、2人は逃げた。
その後、別の交差点で2人を確認したが、道路を横切って逃げようとした1人が軽乗用車にはねられた。もう1人は逃走した。
巡査は救護措置をとり、救急車にも同乗。病院での診断は右側頭部打撲の軽傷だったため、処置室で男性の聴取をしていたところ、CT検査を行った医師から「肺炎の疑いがある」「PCR検査を行った方がいい」などと告げられたという。
処置室には、巡査から連絡を受け応援に駆け付けた40代の警部補ら男性警察官4人もいた。事故車両内を調べた男性警察官1人も合わせた計6人が濃厚接触の可能性があるとして、最大14日間の自宅待機を要請された。
同署管内では入居者や職員らの感染が相次ぎ、3人が死亡した有料老人ホーム「藤和の苑」(伊勢崎市)などを抱え、署員には勤務中のマスクや手洗い励行などを指示。6人もマスクを着用していた。
同署は6人を署内に入れておらず、所持品や制服と私服の受け渡しは署の駐車場で行った。「仮に感染したとしても、署内は安全なので出入りはできる」としている。署員は約300人おり、6人が不在の間も応援要請は行わないという。
4/17(金) 7:55配信
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