新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中国で店舗を展開する日本の大手衣料品チェーンなどでは、休業する店舗が大幅に増え、半数にのぼっています。
このうち、「ユニクロ」などを展開する大手衣料品チェーンのファーストリテイリングは、中国で展開するおよそ750店舗のうち、7日の時点でほぼ半数にあたるおよそ370店舗が休業しています。
会社では先月23日から武漢市にある17店舗の営業を休止していますが、その後、中国当局が各地の商業施設に対し、営業自粛を要請したことから、テナントとして入居している店舗の休業が大幅に増えたということです。
また、「無印良品」を展開する良品計画は、中国で展開するおよそ260店舗のうち、6日の時点で半数を超える138店舗が休業しています。
同じく、中国当局が商業施設への営業自粛を要請したことに伴うもので、休業している店舗数はおよそ1週間でほぼ2倍に増えたということです。
いずれも再開の見通しは立っていないということです。
■イオン 武漢のスーパーは営業継続
中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、流通大手のイオンは地元当局からの要請で湖北省武漢市で営業を続けるスーパーの店内の様子を公開しました。
食料品を買い求めるマスク姿の住民が写されていて、会社によりますと食料品の調達に問題はないとしています。
イオンは、武漢市でショッピングモール3か所と総合スーパー5店舗を展開していて、先月24日からショッピングモールに入る専門店の営業を休止しています。
一方、ショッピングモールの食料品などを扱う部分と、総合スーパー5店舗は地元当局からの要請に応じて、営業を続けています。
会社では、先月29日から5日にかけて撮影した、営業中の店内の写真を公開しました。
それによりますと、売り場では野菜や肉はほぼ通常のように並べられていて、マスク姿の住民が食料品を買い求めています。
会社によりますと、武漢市内の生産者から食料品の調達ができているということで、マスクなど一部の商品を除いて品切れは起きていないということです。
また、イオンでは武漢市に駐在する日本人社員12人のうち、今も半数以上が現地にとどまり、店舗の営業にあたっているということです。
2020年2月7日 16時08分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200207/k10012276891000.html