群馬県渋川市は14日、バブル崩壊後の就職難に直面した「就職氷河期世代」を対象に市職員の採用を実施すると発表した。募集するのは「一般事務」「土木技師」「建築技師」の三つの職種。
募集人員は各職種とも若干名としている。同様の採用は愛知県や兵庫県宝塚市などが導入しているが、群馬県内の自治体では渋川市が初めてという。【庄司哲也】
募集対象は、一般事務は2021年4月1日時点で37〜46歳で学歴が高卒以上の人。土木技師も対象年齢は同じだが、土木学科卒業など専門知識のある人。建築技師は21年4月1日時点で37〜50歳で、
1級または2級建築士の免許取得者。
募集期間は31日〜2月21日。1月中旬に1次試験を実施し、5月下旬に合格発表。7月1日からの採用を予定している。
市によると、現在の市職員の年齢構成は、45〜54歳が224人、25〜34歳が215人なのに対し、就職氷河期世代に当たる35〜44歳は184人。今回の採用はこの年代を補強する狙いもある。
市は22年度まで採用を実施する予定だ。
高木勉市長はこの日の定例記者会見で、「この世代は中堅として働いてもらえる世代。県内初の取り組みで、どのような反響があるのかみたい」と述べた。
毎日新聞
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