クリスマスイブの異変は、皆さんが楽しみにしているケーキにも!
クリスマスケーキには欠かせない"あるもの"が、困った事態に陥っているというんです。
安野陽介ディレクター:「デパートのケーキ売り場です。クリスマスイブのきょう、朝からケーキを求める客でごった返しています」
こちらのデパートではクリスマスケーキの特設コーナーが設けられ、予約していたケーキを引き取りに来る人などでにぎわいました。どんなものが人気なのでしょうか?
客:「予算的には5000円以内で考えている」「イチゴがいっぱい乗っているケーキ」
クリスマスケーキといえばイチゴのデコレーション。欠かすことのできない果物ですよね。そのイチゴに2019年は異変が起きています。
こちらの洋菓子店では500件を超える予約が入りました。ケーキに欠かせないイチゴを7000個以上仕入れましたが、頭の痛いことが…。
パティスリー プリスプリス 中本勉さん:「例年より2割〜3割くらい値上がりしている」
2019年はイチゴの値段が高騰しているんです。一体なぜなんでしょうか?
パティスリー プリスプリス 中本勉さん:「今年は台風の影響で生産量がちょっと減っている」
2019年10月、大きな被害をもたらした台風19号の影響です。各地のイチゴ生産農家で、畑が水につかるなどの被害を受けました。
生産量全国1位の栃木県では、県内の農業被害額約57億円のうち、半分近い24億円がイチゴの被害でした。
パティスリー プリスプリス 中本勉さん:「12月になると北海道は東北産のイチゴが多くなる」
台風の他にも理由がありました。
よく使われる宮城県産のイチゴは、例年であれば12月が収穫のピーク。しかし、2019年は秋から気温が高い日が続き、11月中に収穫され品薄になったのです。
こちらの1番の売れ筋は3700円のケーキ。イチゴの値上がり分をケーキに上乗せするのは、消費税の増税で財布のひもが固くなっている現状では難しいといいます。
パティスリー プリスプリス 中本勉さん:「店によっては中にはさむイチゴをなくすことも。しっかりおいしいものを作りたいという思いがある」
こちらでは、ひとつのクリスマスケーキに使用するイチゴは平均12個ほど。値段も上げず、数も減らさずに赤字覚悟で作りました。
2020年は災害に見舞われず、安くておいしいクリスマスケーキのイチゴを楽しみたいですね。
2019年12月24日 火曜 午後7:12 FNNPRIME
https://www.fnn.jp/posts/2019122400000014UHB/201912241912_UHB_UHB