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21年春完成へ
福岡市が進めるJR博多駅筑紫口駅前広場の再整備計画の概要が分かった。
駅と大通りを結ぶ歩行空間を2倍の約10メートルに拡幅するほか、貸し切りバスやタクシーなどの乗降スペースを拡充する。
駅周辺でホテルなどの再開発が活発化する中、歩行スペースにゆとりを持たせ、各交通手段への乗り継ぎの利便性を
向上させることで「九州の玄関口」としての機能を強化する。来年度から整備を始め2021年春の完成を目指す。
駅前広場は市とJR九州の所有で約6400平方メートル。1986年の改修で現在の形になったが、駅利用者は当時から倍増。
歩道の狭さや乗降場不足による車の混雑が課題になっている。
約35年ぶりとなる再整備では、「筑紫口通り」につながる南側の歩行空間の幅を5メートルから10メートルに拡張。
駅ビル前の歩道幅を9メートルから15メートルに広げ、待ち合わせやイベントなどに使える約1200平方メートルの
「ゆとり・にぎわい空間」とする。
訪日外国人観光客などの増加を受け、広域観光の起点となる交通拠点機能も強化する。3台分のタクシー乗り場は、
タクシー専用乗降場として6台分に倍増。送迎に使う一般車用乗降場も2台分から5台分に拡充し、乗り継ぎをスムーズにして
車の混雑を緩和する。
14台が停車できる貸し切りバスプール前には、乗降客が待機できる約400平方メートルの空間を新設する。
西側の博多口の広場は、九州新幹線全線開通に合わせて2011年に再整備された。
イベントが開かれるなどにぎわいの拠点となっているが、筑紫口は人と車が入り乱れて混雑する問題が残されたままだった。
市は博多駅周辺の再開発の推進に取り組んでおり、限られた筑紫口駅前広場のスペースを活用して利便性を高め、
街全体の活性化につなげたい考えだ。
約30年ぶりの再整備が計画されているJR博多駅筑紫口の駅前広場
博多駅筑紫口駅前広場の再整備イメージ