無罪を言い渡した直後、裁判官は拳銃で自分の胸を撃った
朝日 バンコク=貝瀬秋彦 2019年10月20日16時36分
https://www.asahi.com/articles/ASMBM45PPMBMUHBI01W.html
タイ南部のヤラー県で、裁判官が法廷で被告らに無罪判決を言い渡した後に自らを拳銃で撃ち、社会に衝撃を与えている。タイの司法制度が抱えているとされる問題点にこの裁判官は悩んでいたとみられ、そうした問題の改善を求める声が強まっている。
10月4日、ヤラー地方裁判所の法廷。カナーコーン裁判官は、殺人などの罪に問われていた5人のイスラム教徒の被告に対し、十分な証拠がないとして無罪を言い渡した。
昨年6月、ヤラー県で5人が撃ち殺された事件で、警察が約2カ月後に5人を容疑者として逮捕。うち3人が殺人罪などで、2人がそれを幇助(ほうじょ)した罪などで、起訴されていた。
仏教徒が多数派のタイでは、ヤラー県を含む最南部で分離独立を求めるマレー系イスラム教徒の武装組織と治安当局が対立を続けており、テロも相次いでいる。その中で、治安当局が拘束したイスラム教徒の容疑者らに自白を強要しているとの指摘や、裁判所が不十分な証拠のまま有罪判決を下しているとの批判が、人権活動家などから出ていた。
カナーコーン氏は法廷で準備していた声明を読み上げた後、自分の胸に向けて拳銃の引き金を引いた。すぐに病院に運び込まれ、一命を取り留めた。
裁判の前に、カナーコーン氏は…
残り:503文字/全文:1012文字
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タイ)裁判官が法廷で司法浄化を訴え拳銃自殺!助かり懲戒委員会か?
2019年10月7日 PJA NEWS
https://pattayaja.com/2019/10/07/6881/
先週金曜の2019年10月4日、タイのヤラー県の刑事裁判所で、Kanakorn Pianchana裁判官が、法廷内で自身のスマートホンの携帯電話で実況中継をし、裁判の判決内容への不当な圧力の存在やタイの司法の浄化を訴えて、その後に拳銃で自身を撃ち自殺した事件がありました。
パタヤ現地メディアのThe Pattaya Newsは、タイの公共放送であるPBSのニュースを引用して次のように伝えています。
The Pattaya News)Thai Judge shoots himself in court after allegedly being forced to change a verdict (2019年10月5日)
The Pattaya News)タイの裁判官が、判決への不当な圧力を告発した後に、法廷で拳銃自殺
https://thepattayanews.com/2019/10/05/thai-judge-shoots-himself-in-court-after-allegedly-being-forced-to-change-a-verdict/
(自殺未遂をしたKanakorn Pianchana裁判官 写真:The Pattaya News報道)
この法廷での裁判官による拳銃自殺未遂事件は、非常にセンセーショナルな事件として多く報道されています。
日本語版ニュースでも、AFP通信が昨日の2019年10月6日に以下の通り伝えています。
AFP)タイの裁判官、法廷内で自身に発砲 司法制度の浄化訴えた後 (2019年10月6日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3248205
この事件についてタイの大手英字メディアのBangkok Postは本日の2019年10月7日の朝、拳銃自殺を図ったKanakorn Pianchana裁判官が、治療により助かった事を受けて、裁判官は司法調査委員会などに付される見込みである事を伝えています。
Bangkok Post)Gun judge faces flak (2019年10月7日)
Bangkok Post)拳銃自殺の判事、激しい批判に直面 (2019年10月7日)
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1766269/gun-judge-faces-flak
報道によると、本拳銃自殺事件は本日の2019年10月7日、タイの司法調査委員会に報告書が提出される予定です。
また司法省の報道官は、本事件でKanakorn Pianchana裁判官が懲戒委員会にかけられるのかという記者からの質問に対し「現在、検討するために情報を収集しています。」と答えており、懲戒委員会にも付される見込みが高まっています。
また、報道官は調査について、事実関係と、Kanakorn Pianchana裁判官の個人的な動機に注目し行われる事を語っています。
報道官はタイ深南部の治安関連の事件のうち、約半数は裁判所により棄却されている点を指摘し、その上で「司法は公平で、独立して機能している事を強調します。」と語りました。
タイのヤラー県の裁判所で発生した、タイの裁判での不当な介入と司法の浄化を訴える裁判官の拳銃自殺。
この事件は国際ニュースとしても大きなニュースとなって、国内外の注目を集める事件となっています。
朝日 バンコク=貝瀬秋彦 2019年10月20日16時36分
https://www.asahi.com/articles/ASMBM45PPMBMUHBI01W.html
タイ南部のヤラー県で、裁判官が法廷で被告らに無罪判決を言い渡した後に自らを拳銃で撃ち、社会に衝撃を与えている。タイの司法制度が抱えているとされる問題点にこの裁判官は悩んでいたとみられ、そうした問題の改善を求める声が強まっている。
10月4日、ヤラー地方裁判所の法廷。カナーコーン裁判官は、殺人などの罪に問われていた5人のイスラム教徒の被告に対し、十分な証拠がないとして無罪を言い渡した。
昨年6月、ヤラー県で5人が撃ち殺された事件で、警察が約2カ月後に5人を容疑者として逮捕。うち3人が殺人罪などで、2人がそれを幇助(ほうじょ)した罪などで、起訴されていた。
仏教徒が多数派のタイでは、ヤラー県を含む最南部で分離独立を求めるマレー系イスラム教徒の武装組織と治安当局が対立を続けており、テロも相次いでいる。その中で、治安当局が拘束したイスラム教徒の容疑者らに自白を強要しているとの指摘や、裁判所が不十分な証拠のまま有罪判決を下しているとの批判が、人権活動家などから出ていた。
カナーコーン氏は法廷で準備していた声明を読み上げた後、自分の胸に向けて拳銃の引き金を引いた。すぐに病院に運び込まれ、一命を取り留めた。
裁判の前に、カナーコーン氏は…
残り:503文字/全文:1012文字
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タイ)裁判官が法廷で司法浄化を訴え拳銃自殺!助かり懲戒委員会か?
2019年10月7日 PJA NEWS
https://pattayaja.com/2019/10/07/6881/
先週金曜の2019年10月4日、タイのヤラー県の刑事裁判所で、Kanakorn Pianchana裁判官が、法廷内で自身のスマートホンの携帯電話で実況中継をし、裁判の判決内容への不当な圧力の存在やタイの司法の浄化を訴えて、その後に拳銃で自身を撃ち自殺した事件がありました。
パタヤ現地メディアのThe Pattaya Newsは、タイの公共放送であるPBSのニュースを引用して次のように伝えています。
The Pattaya News)Thai Judge shoots himself in court after allegedly being forced to change a verdict (2019年10月5日)
The Pattaya News)タイの裁判官が、判決への不当な圧力を告発した後に、法廷で拳銃自殺
https://thepattayanews.com/2019/10/05/thai-judge-shoots-himself-in-court-after-allegedly-being-forced-to-change-a-verdict/
(自殺未遂をしたKanakorn Pianchana裁判官 写真:The Pattaya News報道)
この法廷での裁判官による拳銃自殺未遂事件は、非常にセンセーショナルな事件として多く報道されています。
日本語版ニュースでも、AFP通信が昨日の2019年10月6日に以下の通り伝えています。
AFP)タイの裁判官、法廷内で自身に発砲 司法制度の浄化訴えた後 (2019年10月6日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3248205
この事件についてタイの大手英字メディアのBangkok Postは本日の2019年10月7日の朝、拳銃自殺を図ったKanakorn Pianchana裁判官が、治療により助かった事を受けて、裁判官は司法調査委員会などに付される見込みである事を伝えています。
Bangkok Post)Gun judge faces flak (2019年10月7日)
Bangkok Post)拳銃自殺の判事、激しい批判に直面 (2019年10月7日)
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1766269/gun-judge-faces-flak
報道によると、本拳銃自殺事件は本日の2019年10月7日、タイの司法調査委員会に報告書が提出される予定です。
また司法省の報道官は、本事件でKanakorn Pianchana裁判官が懲戒委員会にかけられるのかという記者からの質問に対し「現在、検討するために情報を収集しています。」と答えており、懲戒委員会にも付される見込みが高まっています。
また、報道官は調査について、事実関係と、Kanakorn Pianchana裁判官の個人的な動機に注目し行われる事を語っています。
報道官はタイ深南部の治安関連の事件のうち、約半数は裁判所により棄却されている点を指摘し、その上で「司法は公平で、独立して機能している事を強調します。」と語りました。
タイのヤラー県の裁判所で発生した、タイの裁判での不当な介入と司法の浄化を訴える裁判官の拳銃自殺。
この事件は国際ニュースとしても大きなニュースとなって、国内外の注目を集める事件となっています。