https://www.bbc.com/japanese/50051467
ジョンソン政権、女王の演説で「野心的な」政策を発表 イギリス議会が開会
2019年10月15日
イギリスでは14日、議会の新しい会期が始まり、エリザベス女王が政府の施政方針演説を読み上げた。ボリス・ジョンソン首相は演説の内容について、犯罪や保健、環境、欧州連合(EU)離脱などについて「野心的な」政策を掲げたと述べたが、野党側は「総選挙用の公約」に過ぎないと反論している。
演説では26件の法案が発表された。ブレグジット(イギリスのEU離脱)をめぐっては、農業などに関する新たな規制枠組みに加え、移民制度改革などが盛り込まれた。
このほか、凶悪犯への刑罰厳格化や、プラスチックごみ削減に向けた法的拘束力のある目標設定などが明らかになった。
BBCのローラ・クンスバーグ政治編集長は、演説は「長いショッピングリストのようだ」と指摘した一方、ジョンソン首相は教育や医療、高齢者福祉といった「日々の生活」に注力していると分析した。
議会の初日は、ウェストミンスター宮殿にエリザベス女王が馬車で到着し、上院の玉座で演説して始まる。この日はウェールズ公チャールズ皇太子が同席した。
演説で明らかにされた政策はその後、5日間にわたって議会で審議される。
ただし、与党・保守党は9月に行われたブレグジット関連法にまつわる投票で造反議員を追放し、過半数を失ったため、演説の内容すべてが法律として成立するわけではない。
そのため、解散総選挙を求める声が再び高まる可能性もある。
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