東京為替市場15時31分の概況は1ドル108円27銭と、一週間ぶりの円安水準となっている。
本日のNYカットのオプションが108.00円〜107.90円に入っている為、一定水準への収斂が続く可能性もある。
大型のオプションは107.00円〜107.03円付近に入っている為、何かしらの動意が生じた際には振れ幅が大きくなるかもしれないが、
断続的な売り注文及び、ストップロスが108.20円〜108.50円に入っている事からも同水準を維持した推移が見込まれる事だろう。
ロイターの報道によると、《“市場では、ドル堅調の背景は四半期末の持ち高調整との見方が広がっている”》との観測を為替マーケットチームが報道。
《“新たな四半期が始まった東京市場ではさらに、輸入企業とみられる買いが流入したほか、日経平均の上げ幅拡大も上昇に寄与した”》という。
《“日銀が発表した9月短観に関する報道は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス5と、前回6月調査から2ポイント悪化した”》との内容となっている。
尚、《“悪化は3四半期連続で、2013年6月調査(プラス4)以来の低水準となった”》事にも言及した。
《“ドル/円に大きな反応はなかったが「短観で企業のセンチメントが保たれていることが確認できたので、日銀は10月の決定会合で追加緩和のカードは切らずに温存する公算が大きい」(国内銀)との指摘が出ていた”》との報道も続く。
ロイターはさらに《“東京で目立ったのは円債市場の荒い動きとの事だ。10年債入札が不調だったことがきっかけとなり、
先物12月限が前日比80銭超急落、現物債市場でも10年債利回りが一時マイナス0.145%と8月1日以来2カ月ぶり水準へ上昇した”》事にも触れた。
尚、NY市場の前に、経済不安が燻っているドイツの9月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)の発表がある他、
EUの9月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)、9月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)、9月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)などの公表が控えている事からも何かしらの動意があるかもしれない。
イメージ画像:
※《“”》内はロイター引用
(文:鬼畜の和洸★)
〔参考記事:ロイター〕
https://jp.reuters.com/article/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%96%E7%82%BA%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%83%BB15%E6%99%82%EF%BC%9D%E3%83%89%E3%83%AB108%E5%86%86%E5%89%8D%E5%8D%8A-1%E9%80%B1%E9%96%93%E5%8D%8A%E3%81%B6%E3%82%8A%E9%AB%98%E5%80%A4-idJPL3N26M1B5