二〇〇九年十月に波田総合病院(現松本市立病院)に搬送された男子中学生=当時(13)=が、帰宅後に脳ヘルニアで死亡したのは必要な検査をせずに医療上の注意義務を怠ったためとして、横浜市の遺族が松本市と担当医師に七千百万円余の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は市側の上告を退ける決定をした。市側に約三千二百万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した。
決定は七月十六日付。市側は三十一日付で、病院賠償責任保険を通して支払った。
一審横浜地裁は一七年六月に原告の請求を棄却した。原告側が控訴し、二審東京高裁は一八年三月、市に三千二百六十万円余の賠償を命じた。これを不服として原告、市側ともに上告していた。
高木洋行院長は「結果を真摯(しんし)に受け止めている。患者の命を救えなかったことは残念であり、改めてご冥福をお祈りする。病院の信頼回復に努めていく」とコメントした。
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190807/CK2019080702000008.html
決定は七月十六日付。市側は三十一日付で、病院賠償責任保険を通して支払った。
一審横浜地裁は一七年六月に原告の請求を棄却した。原告側が控訴し、二審東京高裁は一八年三月、市に三千二百六十万円余の賠償を命じた。これを不服として原告、市側ともに上告していた。
高木洋行院長は「結果を真摯(しんし)に受け止めている。患者の命を救えなかったことは残念であり、改めてご冥福をお祈りする。病院の信頼回復に努めていく」とコメントした。
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