日本海で違法にイカ釣り漁をしている北朝鮮の漁船に異変が起きている。
6月下旬以降、その数が激減し、海域を警備する海上保安庁や水産庁が退去を求め警告することも少なくなった。
「記憶にない」(漁業関係者)というほどの不漁で漁場を移した可能性があるとみられる。
北朝鮮の漁船が操業しているのは、「大和(やまと)堆(たい)」と呼ばれる日本の排他的経済水域(EEZ)内だ。
大和堆は、石川県の能登半島沖北西約300キロにあり、周囲よりも浅くなっている場所。
スルメイカの好漁場として知られている。
2016年秋ごろから、この海域で北朝鮮の漁船による違法操業が急増したため、17年からは海保や水産庁が警戒にあたっている。
海保によると、6〜7月は北朝鮮船が増える時期で、退去を警告する件数も昨年までは特に多かった。
今年も、6月中旬までは昨年とほぼ同じペースだったものの、下旬になってこの海域に現れる北朝鮮の船が急に減り、7月になるとさらに少なくなったという。
今年に入って7月29日までの退去警告数はのべ627隻で、昨年の同じ時期(同1058隻)の6割弱にとどまっている。
海保と同じように取り締まりに当たっている水産庁でも、7月4日時点の退去警告数はのべ451隻で、昨年同時期のおよそ3分の1だ。
7月に入ってからは「ほとんどいない状態」(水産庁の担当者)という。
北朝鮮の漁船が減ったのには、…
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https://www.asahi.com/articles/ASM7M5H10M7MUTIL03D.html
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