大幸薬品が胃腸薬「正露丸」に次ぐ主力商品と位置づける除菌消臭剤「クレベリン」の売り上げ拡大が後押しし、同社の平成31年3月期連結決算の売上高は過去最高の104億円となった。
昭和21年の創業以来初めて100億円を突破した。
クレベリンは昨シーズン、パッケージから同社のシンボル「ラッパのマーク」を外し、シンプルでおしゃれなデザインに刷新したところ、消費者に好感されて売れ行きが伸びた。売上高は前期比22%増の48億円となり、全体の売上高を押し上げた。
大幸薬品が平成20年に発売したクレベリンは二酸化塩素分子で空気中のウイルスや菌の機能を低下させる衛生管理製品で、現在事業の第2の柱になっている。刷新されたパッケージは従来の水色基調から白基調に変え、前面に記していた作用の説明などを省略。
23日に記者会見を開いた同社の柴田高社長は「以前のデザインは会社が伝えたい情報だけを一方的に盛り込んだものだった。消費者の心に刺さらなかったのかも」と話し、新パッケージがもたらした効果に笑顔を見せた。
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