2019年05月05日
http://karapaia.com/archives/52273944.html
様々な生活汚水は下水道に流れる仕組みになっているが、100%浄化できなかった場合、その汚水が海や川へと流れ、環境衛生問題に繋がる。
今回、イギリスのサフォーク州の河川に生息する淡水エビを採取して検査したところ、コカインやケタミンなどの違法薬物や農薬などが検出されたという調査結果が発表された。
■ 河川に住む全ての淡水エビからコカインが検出される
キングス・カレッジ・ロンドンの研究員らは、サフォーク大学と合同で、サフォーク州周辺の15地域の河川に生息する野生生物の様々な微量汚染物質を調査した。
調査員らが5つの川からサンプルとなる淡水エビを採取して検査したところ、全てのエビにコカインやケタミンなどのAクラス違法薬物が検出された。
更には、禁止されている農薬や医薬品も検出され、専門家らを驚かせた。
■ 薬物が河川に入り込んだ経緯を詳しく調べる必要あり
キングス・カレッジ・ロンドンのトーマス・ミラー博士は、「違法薬物などの検出濃度は微量だが、化学物質の痕跡が環境衛生に影響を及ぼし、
自然生態系に何からのリスクをもたらす可能性がないとは言えない」と指摘する。
今回、淡水エビから検出されたこれらの残留物が、英国の水道に入り込んで河川を汚染しているのは明らかだ。
しかし、長い間国内で禁止されてきた農薬の混入経緯などが現時点では不明なため、更なる調査が行われることになるようだ。
同カレッジのレオン・バロン博士は、違法薬物が、野生生物から当たり前のように検出された事実に驚きを隠せないという。
ロンドンのような都市部だと、こうした現象が起こる可能性もあるが、小さな田舎の河川地域でこのような結果が出ることは想定外だったようだ。
■ 目に見えない化学汚染の恐ろしさ
サフォーク大学ニック・バリー教授は、次のように述べる。
水生動物にコカインが存在することは、サフォーク州だけの問題なのか、それとも国内全域や海外でも同様に起こっていることなのか、更なる調査を進める予定です。
環境衛生については、地球温暖化やマイクロプラスチック汚染などが世間から大きな注目を集めていますが、
目に見えない化学物質による薬物汚染が野生生物の健康に与える影響についても焦点を当てていく必要があるといえるでしょう。
結果として、今回の検出濃度が野生生物に何らかの影響を与えるか否かという点については、その可能性は低いということだそうだ。
エビいろいろ
http://karapaia.com/archives/52273944.html
様々な生活汚水は下水道に流れる仕組みになっているが、100%浄化できなかった場合、その汚水が海や川へと流れ、環境衛生問題に繋がる。
今回、イギリスのサフォーク州の河川に生息する淡水エビを採取して検査したところ、コカインやケタミンなどの違法薬物や農薬などが検出されたという調査結果が発表された。
■ 河川に住む全ての淡水エビからコカインが検出される
キングス・カレッジ・ロンドンの研究員らは、サフォーク大学と合同で、サフォーク州周辺の15地域の河川に生息する野生生物の様々な微量汚染物質を調査した。
調査員らが5つの川からサンプルとなる淡水エビを採取して検査したところ、全てのエビにコカインやケタミンなどのAクラス違法薬物が検出された。
更には、禁止されている農薬や医薬品も検出され、専門家らを驚かせた。
■ 薬物が河川に入り込んだ経緯を詳しく調べる必要あり
キングス・カレッジ・ロンドンのトーマス・ミラー博士は、「違法薬物などの検出濃度は微量だが、化学物質の痕跡が環境衛生に影響を及ぼし、
自然生態系に何からのリスクをもたらす可能性がないとは言えない」と指摘する。
今回、淡水エビから検出されたこれらの残留物が、英国の水道に入り込んで河川を汚染しているのは明らかだ。
しかし、長い間国内で禁止されてきた農薬の混入経緯などが現時点では不明なため、更なる調査が行われることになるようだ。
同カレッジのレオン・バロン博士は、違法薬物が、野生生物から当たり前のように検出された事実に驚きを隠せないという。
ロンドンのような都市部だと、こうした現象が起こる可能性もあるが、小さな田舎の河川地域でこのような結果が出ることは想定外だったようだ。
■ 目に見えない化学汚染の恐ろしさ
サフォーク大学ニック・バリー教授は、次のように述べる。
水生動物にコカインが存在することは、サフォーク州だけの問題なのか、それとも国内全域や海外でも同様に起こっていることなのか、更なる調査を進める予定です。
環境衛生については、地球温暖化やマイクロプラスチック汚染などが世間から大きな注目を集めていますが、
目に見えない化学物質による薬物汚染が野生生物の健康に与える影響についても焦点を当てていく必要があるといえるでしょう。
結果として、今回の検出濃度が野生生物に何らかの影響を与えるか否かという点については、その可能性は低いということだそうだ。
エビいろいろ