パーキンソン病患者のための卓球世界選手権 10月にニューヨークで
毎日新聞 2019年4月25日 15時20分(最終更新 4月25日 15時21分)
https://mainichi.jp/articles/20190425/k00/00m/050/127000c
【ブダペスト田原和宏】パーキンソン病患者による卓球の「パーキンソン世界選手権」が10月11〜13日、ニューヨークで初開催される。自らも患者で大会創設を提唱したクロアチア人音楽家のネナド・バッハさん(65)が23日に当地の世界選手権会場で記者会見し、「もう一つの世界選手権」をアピールした。
バッハさんは米国在住で、世界的オペラ歌手のルチアーノ・パバロッティ氏(故人)や、人気ロックバンド「U2」と共演するなど国際的な音楽家として知られる。7年ほど前、パーキンソン病を発症し、一時、音楽活動を中断していたが、3年前に卓球と出合い、半年ほど続けるうちに症状が改善した。手の震えで難しかったスープが飲めるようになり、活動を再開した。
バッハさんは2017年、仲間に呼びかけ、卓球を通じてパーキンソン病患者の支援に取り組むNPO「ピンポン パーキンソン(Ping Pong Parkinson=PPP)」を創設した。毎週水曜日に患者同士で集まって卓球を楽しむほか、支援への啓発活動にも取り組む。理学療法として卓球を取り入れることの効果も呼びかけている。
昨年、世界選手権などで活躍したクロアチアの元選手、ゾラン・プリモラッツさん(49)の紹介で、国際卓球連盟のトーマス・ワイカート会長らと会って、大会創設の構想が生まれたという。
記者会見でバッハさんは「卓球で全てが変わった。体を動かすことは好きではなかったが卓球は楽しく、病気の怖さを忘れさせてくれた。何だか魔法のようだ」と語り、動きを取り戻した指先でギターの演奏も披露した。ワイカート会長は「パーキンソン病のために、卓球が何かできるのならば、こんな素晴らしいことはない」と大会の意義を強調した。
大会は病への理解を深めることも目的に国際卓球連盟が主催する。米国内や欧州、日本などから100人以上を集め、症状別に3グループに分かれトーナメント制で争う予定。
毎日新聞 2019年4月25日 15時20分(最終更新 4月25日 15時21分)
https://mainichi.jp/articles/20190425/k00/00m/050/127000c
【ブダペスト田原和宏】パーキンソン病患者による卓球の「パーキンソン世界選手権」が10月11〜13日、ニューヨークで初開催される。自らも患者で大会創設を提唱したクロアチア人音楽家のネナド・バッハさん(65)が23日に当地の世界選手権会場で記者会見し、「もう一つの世界選手権」をアピールした。
バッハさんは米国在住で、世界的オペラ歌手のルチアーノ・パバロッティ氏(故人)や、人気ロックバンド「U2」と共演するなど国際的な音楽家として知られる。7年ほど前、パーキンソン病を発症し、一時、音楽活動を中断していたが、3年前に卓球と出合い、半年ほど続けるうちに症状が改善した。手の震えで難しかったスープが飲めるようになり、活動を再開した。
バッハさんは2017年、仲間に呼びかけ、卓球を通じてパーキンソン病患者の支援に取り組むNPO「ピンポン パーキンソン(Ping Pong Parkinson=PPP)」を創設した。毎週水曜日に患者同士で集まって卓球を楽しむほか、支援への啓発活動にも取り組む。理学療法として卓球を取り入れることの効果も呼びかけている。
昨年、世界選手権などで活躍したクロアチアの元選手、ゾラン・プリモラッツさん(49)の紹介で、国際卓球連盟のトーマス・ワイカート会長らと会って、大会創設の構想が生まれたという。
記者会見でバッハさんは「卓球で全てが変わった。体を動かすことは好きではなかったが卓球は楽しく、病気の怖さを忘れさせてくれた。何だか魔法のようだ」と語り、動きを取り戻した指先でギターの演奏も披露した。ワイカート会長は「パーキンソン病のために、卓球が何かできるのならば、こんな素晴らしいことはない」と大会の意義を強調した。
大会は病への理解を深めることも目的に国際卓球連盟が主催する。米国内や欧州、日本などから100人以上を集め、症状別に3グループに分かれトーナメント制で争う予定。