https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190411/k10011880451000.html
米国務長官 新STARTに中国参加求める必要
2019年4月11日 12時20分米中対立
再来年に期限が切れるアメリカとロシアの核軍縮条約「新START」について、アメリカのポンペイオ国務長官は2国間の条約にとどまっている枠組みを見直し、中国に参加を求める必要があるという認識を示しました。
「新START」はアメリカとロシアが保有する戦略核弾頭の配備数や弾道ミサイルなどの削減を定めた核軍縮条約で、再来年に期限が切れるため、延長されるかどうかが大きな焦点になっています。
これについてアメリカのポンペイオ国務長官は10日、議会の公聴会で、「ロシアと改定をめぐる対話を始めたばかりだ」と述べ、両国間の協議は初期の段階にあるという認識を示しました。そして「トランプ大統領が言うとおり、2021年以降の状況にあう適切な軍縮条約にすべきだ」としたうえで、「すべての関係国が参加する必要がある」と述べ、2国間の条約にとどまっている枠組みを見直し、中国に参加を求める必要があるという認識を示しました。
アメリカとロシアはもう一つの核軍縮条約、INF=中距離核ミサイルの全廃条約についてそれぞれ相手の違反を非難し破棄を通告していますが、その一方で両国は核戦力を急速に増強させる中国を核軍縮の枠組みに入れるべきだという主張では一致しています。しかし中国はこれに応じない姿勢を示していて、「新START」の延長や改定をめぐる今後の議論は難航が予想されます。
米国務長官 新STARTに中国参加求める必要
2019年4月11日 12時20分米中対立
再来年に期限が切れるアメリカとロシアの核軍縮条約「新START」について、アメリカのポンペイオ国務長官は2国間の条約にとどまっている枠組みを見直し、中国に参加を求める必要があるという認識を示しました。
「新START」はアメリカとロシアが保有する戦略核弾頭の配備数や弾道ミサイルなどの削減を定めた核軍縮条約で、再来年に期限が切れるため、延長されるかどうかが大きな焦点になっています。
これについてアメリカのポンペイオ国務長官は10日、議会の公聴会で、「ロシアと改定をめぐる対話を始めたばかりだ」と述べ、両国間の協議は初期の段階にあるという認識を示しました。そして「トランプ大統領が言うとおり、2021年以降の状況にあう適切な軍縮条約にすべきだ」としたうえで、「すべての関係国が参加する必要がある」と述べ、2国間の条約にとどまっている枠組みを見直し、中国に参加を求める必要があるという認識を示しました。
アメリカとロシアはもう一つの核軍縮条約、INF=中距離核ミサイルの全廃条約についてそれぞれ相手の違反を非難し破棄を通告していますが、その一方で両国は核戦力を急速に増強させる中国を核軍縮の枠組みに入れるべきだという主張では一致しています。しかし中国はこれに応じない姿勢を示していて、「新START」の延長や改定をめぐる今後の議論は難航が予想されます。