先の米朝首脳会談でアメリカのトランプ大統領が拉致問題を提起したことについて、安倍総理大臣は、参議院予算委員会で、「北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長も、アメリカが拉致問題を重視していることを理解したと思っている」として成果だという認識を示しました。
この中で、公明党の山本博司氏は、厚生労働省の統計不正問題について、「信頼を損なう事態で、大変ゆゆしきことだ。特別監察委員会の追加報告書は厚生労働省の組織としての認識の甘さやガバナンスの欠如を強く非難し猛省を促している」と指摘しました。
これに対し、根本厚生労働大臣は、「真摯(しんし)に受け止めたい。信頼回復や再発防止に向けて行動する責任は私にある。報告書を踏まえ、再発防止を徹底し、厚生労働行政の重みに対応した組織のガバナンスを確立していきたい」と述べました。
日本維新の会の清水貴之氏は、先の米朝首脳会談について、「残念ながら進展がなかったので拉致問題の解決も遠のいたのではないか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は、「拉致問題については、最初の1対1の首脳会談で、トランプ大統領は提議したということで、アメリカが重視していることをキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長も理解したと思っており、成果と考えている」と述べました。
そのうえで、「拉致問題解決のために何が最も効果的か、真剣に検討していく。小泉総理大臣が2002年に訪朝した時に、5人の被害者が帰還できた。そうしたさまざまな経験も生かしながら、あらゆるチャンスを逃さずに解決にあたっていきたい」と述べました。
共産党の小池書記局長は、厚生労働省の統計不正問題をめぐる特別監察委員会の再検証について「審議会の役員をいくつも務めるなど、厚生労働省と一体で仕事をしてきた樋口氏を特別監察委員会のトップにして国民が公正中立と見るのか。委員を入れ替えて、もう一回やり直すべきだ」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は、「樋口委員長は、統計や労働経済研究の専門家であり、個人の資質に着目して委員長を務めてもらっており、適格性に疑念を抱かせるようなものではない。厚生労働省に手心を加えてくれるかもしれないから選んだのではなく、中立性を疑われることはない」と述べました。
2019年3月5日 19時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190305/k10011836921000.html
この中で、公明党の山本博司氏は、厚生労働省の統計不正問題について、「信頼を損なう事態で、大変ゆゆしきことだ。特別監察委員会の追加報告書は厚生労働省の組織としての認識の甘さやガバナンスの欠如を強く非難し猛省を促している」と指摘しました。
これに対し、根本厚生労働大臣は、「真摯(しんし)に受け止めたい。信頼回復や再発防止に向けて行動する責任は私にある。報告書を踏まえ、再発防止を徹底し、厚生労働行政の重みに対応した組織のガバナンスを確立していきたい」と述べました。
日本維新の会の清水貴之氏は、先の米朝首脳会談について、「残念ながら進展がなかったので拉致問題の解決も遠のいたのではないか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は、「拉致問題については、最初の1対1の首脳会談で、トランプ大統領は提議したということで、アメリカが重視していることをキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長も理解したと思っており、成果と考えている」と述べました。
そのうえで、「拉致問題解決のために何が最も効果的か、真剣に検討していく。小泉総理大臣が2002年に訪朝した時に、5人の被害者が帰還できた。そうしたさまざまな経験も生かしながら、あらゆるチャンスを逃さずに解決にあたっていきたい」と述べました。
共産党の小池書記局長は、厚生労働省の統計不正問題をめぐる特別監察委員会の再検証について「審議会の役員をいくつも務めるなど、厚生労働省と一体で仕事をしてきた樋口氏を特別監察委員会のトップにして国民が公正中立と見るのか。委員を入れ替えて、もう一回やり直すべきだ」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は、「樋口委員長は、統計や労働経済研究の専門家であり、個人の資質に着目して委員長を務めてもらっており、適格性に疑念を抱かせるようなものではない。厚生労働省に手心を加えてくれるかもしれないから選んだのではなく、中立性を疑われることはない」と述べました。
2019年3月5日 19時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190305/k10011836921000.html