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熊本 阿蘇山で火山活動の高まりに注意
2019年2月5日 20時07分
熊本県の阿蘇山で火山性微動の振幅が次第に大きくなり、火山ガスの量も増えるなど活動がやや活発になっています。気象庁は、噴火警戒レベル1を継続したうえで、今後、活動がさらに高まる可能性があるとして注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、阿蘇山では、4日から地下の熱水や火山ガスの動きを示すと考えられる火山性微動の振幅が緩やかながら次第に大きくなっています。
また、火口の直下で起きる孤立型微動と呼ばれる特有の火山性微動や、火山性地震が多い状態で推移しています。
火山ガスの放出量も、今月1日には1日当たり2200トンと増加し、4日までの観測でも1日当たり1500トンから1700トンとやや多い状態が続いていて、火山活動がやや活発になっているということです。
一方で、地殻変動のデータに特段の変化はなく、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候はみられないということです。
阿蘇山では去年、火口近くの立ち入り規制が解除されましたが、地元の阿蘇市などでつくる協議会は、気象庁の情報を受けて、火口からおおむね半径1キロ以内への立ち入りを自主的に規制しました。
気象庁は「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続したうえで、火口内での土砂や火山灰の噴出、火山ガスに注意するとともに、さらに活動が高まる可能性があるとして今後の情報に注意を呼びかけています。