https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-01/PM8FE66JIJUP01?srnd=cojp-v2
ソフトバンク上場はもろ刃の剣、証券決算で見えた光と影
谷口崇子、中道敬
2019年2月1日 16:03 JST
→野村HDリテール部門の資金流入の85%がソフトバンク関連に
→ソフトバンクIPOに集中し、投信販売などの手数料収入が減少
大手証券各社の決算が1日までに出そろった。決算の結果から、過去最大の調達額となった昨年12月のソフトバンク新規株式上場(IPO)が市場に与えた影響が浮き彫りになった。
「相当な活性化になっている」。1月29日の決算会見で、ソフトバンクIPO主幹事の1社である大和証券グループ本社の小松幹太最高財務責任者(CFO)がこう説明した。IPO銘柄は個人投資家に人気が高く、同社のような伝統的な証券会社にとっては新たな顧客獲得の好機だ。小松CFOによると、同社にはIPOに伴って3000億円以上の新規資金が流れ込み、新たに1万件近い口座が開設された。
野村ホールディングスにも約1兆5000億円の資金が新たに流入し、約1万3000件の新規口座が開設された。みずほフィナンシャルグループの新規資金流入は約2300億円、新規口座開設は約4000件。例えば10−12月期に野村HDリテール部門に流入した資金の85%がソフトバンク関連となるなど、特需とも言える大量の個人マネーが動いた。
ソフトバンク上場はもろ刃の剣、証券決算で見えた光と影
谷口崇子、中道敬
2019年2月1日 16:03 JST
→野村HDリテール部門の資金流入の85%がソフトバンク関連に
→ソフトバンクIPOに集中し、投信販売などの手数料収入が減少
大手証券各社の決算が1日までに出そろった。決算の結果から、過去最大の調達額となった昨年12月のソフトバンク新規株式上場(IPO)が市場に与えた影響が浮き彫りになった。
「相当な活性化になっている」。1月29日の決算会見で、ソフトバンクIPO主幹事の1社である大和証券グループ本社の小松幹太最高財務責任者(CFO)がこう説明した。IPO銘柄は個人投資家に人気が高く、同社のような伝統的な証券会社にとっては新たな顧客獲得の好機だ。小松CFOによると、同社にはIPOに伴って3000億円以上の新規資金が流れ込み、新たに1万件近い口座が開設された。
野村ホールディングスにも約1兆5000億円の資金が新たに流入し、約1万3000件の新規口座が開設された。みずほフィナンシャルグループの新規資金流入は約2300億円、新規口座開設は約4000件。例えば10−12月期に野村HDリテール部門に流入した資金の85%がソフトバンク関連となるなど、特需とも言える大量の個人マネーが動いた。