人々が気軽に集まる公園を目指して導入した「芝生」に受難が続いている。兵庫県姫路市がJR姫路駅前に整備した芝生広場は4年間はげ上がったまま。特にダメージが大きいのがアイドルイベント。イチオシのメンバーが歌う際に繰り返しジャンプする「推しジャン」による傷みは激しく、市はジャンプ禁止に踏み切った。広場西側の再整備に合わせて、ファンが集う最前列を舗装することにした。
芝生広場は、アーティストや市民などがイベントなどに利用できるようにと、2014年に完成した。駅ビルを出てすぐ北側にあり、音楽イベントの際には一段高い木製デッキが演奏者のステージとなる。出演者は100円で電源を利用でき、1平方メートル当たり30円の使用料(音響設備は無料)で無料ライブに使える。手頃な価格設定が受け、下積み中のミュージシャンや飛躍を夢見るアイドルグループが駅前をにぎわせる。
「人が集う場にしたい」という姫路市の狙いは当たったが、芝は2カ月で枯れた。16年3月、市は芝生広場東側約530平方メートルの土壌を入れ替え、回復力の高い品種の芝を植え直した。広場を運営する「ひとネットワークひめじ」は芝生ゾーンを柵で囲い、イベント時のみ開放することにした。それでも、推しジャンが繰り返されるアイドル公演後は惨状をさらした。
市は17年、イベント時のジャンプを禁止。さらに今月21日、芝生広場西側(380平方メートル)を、客席最前列となるエリアは石畳、飲食や物品販売するゾーンはれんが敷きにし、残る55%を丈夫な芝に植え替える再整備に着手した。
姫路市のご当地アイドル「KRD8」のリーダー宮脇舞依さんは「ジャンプの代わりに、手拍子をお願いしたりして、別の楽しみ方を提案したい」と話した。(伊藤大介)
2019/1/23 10:08 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/0012002119.shtml
芝生広場は、アーティストや市民などがイベントなどに利用できるようにと、2014年に完成した。駅ビルを出てすぐ北側にあり、音楽イベントの際には一段高い木製デッキが演奏者のステージとなる。出演者は100円で電源を利用でき、1平方メートル当たり30円の使用料(音響設備は無料)で無料ライブに使える。手頃な価格設定が受け、下積み中のミュージシャンや飛躍を夢見るアイドルグループが駅前をにぎわせる。
「人が集う場にしたい」という姫路市の狙いは当たったが、芝は2カ月で枯れた。16年3月、市は芝生広場東側約530平方メートルの土壌を入れ替え、回復力の高い品種の芝を植え直した。広場を運営する「ひとネットワークひめじ」は芝生ゾーンを柵で囲い、イベント時のみ開放することにした。それでも、推しジャンが繰り返されるアイドル公演後は惨状をさらした。
市は17年、イベント時のジャンプを禁止。さらに今月21日、芝生広場西側(380平方メートル)を、客席最前列となるエリアは石畳、飲食や物品販売するゾーンはれんが敷きにし、残る55%を丈夫な芝に植え替える再整備に着手した。
姫路市のご当地アイドル「KRD8」のリーダー宮脇舞依さんは「ジャンプの代わりに、手拍子をお願いしたりして、別の楽しみ方を提案したい」と話した。(伊藤大介)
2019/1/23 10:08 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/0012002119.shtml