「まいかた」と誤読されることの多い大阪府枚方(ひらかた)市が、それを逆手にとった市の独自商品を作った。
その名も「うまいかた棒」。駄菓子の代表格、うまい棒とのコラボ商品だ。
うまい棒の販売元「やおきん」(東京都墨田区)の正規代理店を務めるフェイスウィン(大阪市西区)が協力。
今春、フェイスウィン側が市にコラボを提案し、実現した。
白地に赤い字で「うまいかた」と書かれたパッケージは、枚方市広報課の犬伏基喜(いぬぶしもとき)さん(35)がデザインした。
「うまい棒と聞いて、すぐにピンときた」。元の商品名を生かしたインパクトのある仕上がりを目指し、「ひらかた」ではなく、
あえて誤読の「まいかた」を活用した。
味は市販されているコーンポタージュ、チーズ、めんたい味の3種類。市が支払う製造費は1本80円で、
フェイスウィンがこれまで計400本を製造した。
市は今年度、全国各地で市名の読み方を回答してもらい、知名度を調べる全国「マイカタちゃいます、」分布図調査を実施。
調査に協力してくれた市内外の人にお礼として渡すなど、PR用に無料配布した。
評判は上々で、犬伏さんは「受け取った人に思った以上に面白がってもらえ、うれしい驚き」と喜ぶ。
市ではうまいかた棒を追加発注。市のイベントで配布したり、市の公式フェイスブックやインスタグラムの投稿に
「いいね!」をしてくれた人に提供したりすることも検討している。
うまいかた棒とパッケージをデザインした枚方市職員の犬伏基喜さん=
2018年12月6日午後3時30分、大阪府枚方市大垣内町2丁目
![【まいかた速報】枚方市、「うまい棒」とのコラボ商品「うまいかた棒」を開発。PR用に無料配布 ->画像>2枚](https://www.asahicom.jp/articles/images/c_AS20181226002555_comm.jpg)