#インスタ医療団 が誕生。偏った医療情報だらけのInstagramに医師たちが危機感
12/5(水) 6:00配信
ハフポスト日本版
#インスタ医療団 が誕生。偏った医療情報だらけのInstagramに医師たちが危機感
小児科の専門医らが中心となって、子育てに関する正しい医療情報をSNSで広める活動 #インスタ医療団 を始めている。
【インスタ医療団の投稿】
ネット上には、根拠があいまいで、時には子どもへの健康が危険にさらされるような情報も流れている。そんな状況で、科学的根拠に基づいた治療やワクチンの重要性についての情報に簡単にアクセスしてもらえるようにするためだ。
11月12日にInstagramにアカウントを開設し、活動の流れを作った、パパ小児科医(ぱぱしょー)さん(papa_syo)に話を聞いた。
クローズドな場で誤った情報が醸成されていくInstagram
#インスタ医療団 が誕生。偏った医療情報だらけのInstagramに医師たちが危機感
Instagramで検索すると「#ワクチン反対」「#ワクチンの危険性」「#ワクチンの罠」などといった投稿が上位を占める
ぱぱしょーさんは、病院で小児科専門医として勤務する傍ら、ブログやTwitterなどを使って医療情報を発信している。
そんななか、ふだん小児科で接する子どもの保護者に、TwitterだけでなくInstagramで情報を収集している人も多いことに気が付いた。
Instagramを開いて、「乳児湿疹」「ワクチン」などのキーワードで検索すると、「ワクチン反対」「自然派ママ」「脱ステロイド」「ホメオパシー」というタグがついた体験談による投稿があふれている。
こうした状況を目にしたぱぱしょーさんは「Instagramでは偏った情報が野放しになっており、医療者からの適切な情報提供が必要だ」と感じ、Instagramを始めた。
Instagramに出ている体験談の中には、「ワクチンの毒素は体中のプルプルした組織に溜まり癌の原因になる」「ステロイドではなく内なるドクター(自然治癒力)によって治す」といった、根拠のない説明も少なくない。
しかし、そうした投稿へは、たくさんのハートマークが付き「一緒に頑張りましょう!」といった励まし合うポジティブなコメントが並ぶ。
考えに共感しあう人たちで「お子さんにワクチンを打っていますか」というアンケートを取り「700人近くが回答。押し間違いもあるので実際は『いいえ』が90%以上」などと訴えるものもある。
ぱぱしょーさんは「Instagramでは医療者の発信があまりなく、脱ステロイドの体験談等が多数アップされ、『ワクチンは危険』『ワクチンは不要』という誤った考えがクローズなコミュニティの中で醸成されいる現状があります」と指摘。
「Instagramは主たる情報源のひとつになり、Google検索のほかに、ハッシュタグで検索する流れは今後高まっていくことが予想されます。医療情報が偏ってきており、ヘルスリテラシーの向上のために医療界はここに力を注ぐべきだと考えています」という。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181205-00010000-huffpost-soci
12/5(水) 6:00配信
ハフポスト日本版
#インスタ医療団 が誕生。偏った医療情報だらけのInstagramに医師たちが危機感
小児科の専門医らが中心となって、子育てに関する正しい医療情報をSNSで広める活動 #インスタ医療団 を始めている。
【インスタ医療団の投稿】
ネット上には、根拠があいまいで、時には子どもへの健康が危険にさらされるような情報も流れている。そんな状況で、科学的根拠に基づいた治療やワクチンの重要性についての情報に簡単にアクセスしてもらえるようにするためだ。
11月12日にInstagramにアカウントを開設し、活動の流れを作った、パパ小児科医(ぱぱしょー)さん(papa_syo)に話を聞いた。
クローズドな場で誤った情報が醸成されていくInstagram
#インスタ医療団 が誕生。偏った医療情報だらけのInstagramに医師たちが危機感
Instagramで検索すると「#ワクチン反対」「#ワクチンの危険性」「#ワクチンの罠」などといった投稿が上位を占める
ぱぱしょーさんは、病院で小児科専門医として勤務する傍ら、ブログやTwitterなどを使って医療情報を発信している。
そんななか、ふだん小児科で接する子どもの保護者に、TwitterだけでなくInstagramで情報を収集している人も多いことに気が付いた。
Instagramを開いて、「乳児湿疹」「ワクチン」などのキーワードで検索すると、「ワクチン反対」「自然派ママ」「脱ステロイド」「ホメオパシー」というタグがついた体験談による投稿があふれている。
こうした状況を目にしたぱぱしょーさんは「Instagramでは偏った情報が野放しになっており、医療者からの適切な情報提供が必要だ」と感じ、Instagramを始めた。
Instagramに出ている体験談の中には、「ワクチンの毒素は体中のプルプルした組織に溜まり癌の原因になる」「ステロイドではなく内なるドクター(自然治癒力)によって治す」といった、根拠のない説明も少なくない。
しかし、そうした投稿へは、たくさんのハートマークが付き「一緒に頑張りましょう!」といった励まし合うポジティブなコメントが並ぶ。
考えに共感しあう人たちで「お子さんにワクチンを打っていますか」というアンケートを取り「700人近くが回答。押し間違いもあるので実際は『いいえ』が90%以上」などと訴えるものもある。
ぱぱしょーさんは「Instagramでは医療者の発信があまりなく、脱ステロイドの体験談等が多数アップされ、『ワクチンは危険』『ワクチンは不要』という誤った考えがクローズなコミュニティの中で醸成されいる現状があります」と指摘。
「Instagramは主たる情報源のひとつになり、Google検索のほかに、ハッシュタグで検索する流れは今後高まっていくことが予想されます。医療情報が偏ってきており、ヘルスリテラシーの向上のために医療界はここに力を注ぐべきだと考えています」という。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181205-00010000-huffpost-soci