群馬県警は8日、高崎署交通課の男性巡査長(25)を道交法違反(酒気帯び運転)容疑で前橋地検に書類送検し、停職6か月の懲戒処分とした。
巡査長は同日、依願退職した。
発表によると、巡査長は5月22日午前2時55分頃、高崎市九蔵町で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。前夜から同日未明にかけ、高崎市内の飲食店2店で6時間近く飲酒し、車で帰宅する途中に国道交差点の右折レーンに車を止めた状態で眠り込んでいたという。不審な車があるとの通報が午前3時過ぎにあり、発覚した。車のシフトレバーはD(ドライブ)に入ったままで、サイドブレーキもかけていなかったという。
調べに対し、巡査長は「運転代行で帰るつもりだったが、飲み代で金を使い果たした」と話しているという。県警は巡査長の上司の男性警視(55)について、口頭での厳重注意とした。
高井篤首席監察官は「取り締まる立場の警察官がこのような事案を起こしたことは遺憾だ」としている。
県警では今年に入り、20〜30歳代の警察官による不祥事が相次いでいる。
3月に県警本部留置管理課の男性巡査が窃盗未遂容疑で逮捕され、4月には、のぞき目的で女子トイレに侵入したとして、高崎署交通課の男性巡査長が建造物侵入容疑で逮捕された。いずれも20代半ばだ。5月2日には、嬬恋村の酒店で現金を奪ったとして、捜査2課の警部補・宮腰大だい容疑者(37)が強盗容疑で指名手配され、依然として行方がわかっていない。
YOMIURIONLINE 2018年6月9日 07時55分
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20180609-OYT1T50006.html