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2018/05/07(月) 15:30:07.04ID:CAP_USER9目指せ、Apple(アップル)?
いま格安スマホメーカーとして、日本でもユーザーを抱える中国のZTEは、今後のビジネスの行方を左右しかねないピンチに陥っています。アメリカが対イランや北朝鮮に課した制裁に協力せず、違法な取引きを行なっていたことが問題視され、米商務省は7年間の禁輸措置を発表。これによりZTEは、米企業のパーツを使えなくなるばかりか、なんとGoogleの各種サービスを用いるAndroidが使えなくなってしまう恐れまであるんですよね…。
この事態にビビってしまったのは、同じ中国企業で、最近は世界第3位のスマートフォンメーカーとして急成長が目立つHUAWEI(ファーウェイ)でした。ご存じのように、AndroidそのものはオープンソースなOSです。なので、別にアメリカから制裁を加えられても、引き続き採用に問題はないものの、Google Play Storeでアプリをインストールできなくなり、GmailもGoogle MapsもGoogle Assistantも、要はGoogle(グーグル)が提供するアプリを使えないスマホしか販売できなくなってしまったら、どうなってしまうのでしょうか!
そこで、このほどSouth China Morning Post(SCMP)が報じているのは、なんとHUAWEIは、たとえAndroidの各種サービスを使えなくなってしまっても、ビジネスを継続させるため、独自のスマートフォンOSの開発に長年取り組んできたとのことです。最近のZTEをめぐるトラブルで、にわかにスタートしたプロジェクトというよりは、実は2012年から続く開発で、ただスマホに入れるためというよりは、タブレットでもPCでもシームレスに動くOSとなる可能性もあるんだとか。そういえば、HUAWEIは、スマホからMatebookシリーズのラップトップまで販売していて、これはiOSとmacOSで帝国を築き上げたAppleに迫る野望でもあるのかもしれません。
ちなみに、アジアではGoogleに頼らないオリジナルのOSを開発して採用するスマートフォンメーカーは、別に珍しくもありません。有名なところでは、Samsung(サムスン)がTizen OSを開発し、スマートフォンのみならず、Gearシリーズのスマートウォッチにも採用しています。またOnePlusは、国別にスマートフォンで採用するOSを、Androidのカスタマイズ版で調整していますよ。米国市場向けには、Oxygen OSという軽量Androidを搭載したモデルが販売されているのに対して、中国市場向けには、Hydrogen OSという完全にGoogleの影響を排したAndroidを搭載するモデルが販売されたりしています。
このほど北京で開催されたイベントにおいて、HUAWEIのHonorブランドのZhao Ming社長は、こんなふうに語ったとされています。
「HUAWEIには、十分に(独自のOSを開発)する力があることは間違いない。ただし、現時点では、Googleと緊密な関係にあって、引き続きAndroidを採用していく方針であるため、差し迫る必要はないだろう。」
いまAndroidを普通に使えないオリジナルOSのスマホが、世間で歓迎されるとは思えませんから、HUAWEIが、今後も変わらずAndroidスマホをリリースしてくれるのはいいことです。とはいえ、その完成度によっては、たとえ非常事態でなくとも、独自OSで結ばれた新製品群が日の目を見る展開になってほしいような気もします。
GIZMODO:https://www.gizmodo.jp/2018/05/android-huawei-os.html