青森県がまとめた2017年の海面漁業調査結果(速報)によると、県内の漁獲量は対前年比17.4%減の20万6113トンで、過去10年で3番目の低水準となった。漁獲金額は570億7746万円で同10.1%減。主にスルメイカとホタテガイの漁獲が低調だったことが影響した。
スルメイカの漁獲量は、対前年比21.7%減の1万7593トンで過去最低。過去5年間の平均漁獲量と比べると、17年は半分以下の46.8%で、昨年は特に不漁だったことが分かる。16年の産卵期の低水温で資源が減ったことに加え、日本海の大和堆(たい)における北朝鮮船の違法操業で漁場を移さざるを得なかったことや、昨年は青森近海の水温上昇が早く、イカが早々に北海道沖に通過していったことなどが原因に挙げられる。
ホタテガイは16年に漁獲量・金額とも過去最高を記録したが、17年は対前年比34%減の8万359トンにとどまった。養殖カゴ内の貝の密度が濃く、冬場のしけで損傷する貝が増えたという。
県水産振興課は「ホタテガイは適正な収容密度など、養殖管理の指導を徹底する。スルメイカについては、効率的な操業ができるよう速やかな情報提供に努める」としている。【佐藤裕太】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180228-00000032-mai-soci
スルメイカの漁獲量は、対前年比21.7%減の1万7593トンで過去最低。過去5年間の平均漁獲量と比べると、17年は半分以下の46.8%で、昨年は特に不漁だったことが分かる。16年の産卵期の低水温で資源が減ったことに加え、日本海の大和堆(たい)における北朝鮮船の違法操業で漁場を移さざるを得なかったことや、昨年は青森近海の水温上昇が早く、イカが早々に北海道沖に通過していったことなどが原因に挙げられる。
ホタテガイは16年に漁獲量・金額とも過去最高を記録したが、17年は対前年比34%減の8万359トンにとどまった。養殖カゴ内の貝の密度が濃く、冬場のしけで損傷する貝が増えたという。
県水産振興課は「ホタテガイは適正な収容密度など、養殖管理の指導を徹底する。スルメイカについては、効率的な操業ができるよう速やかな情報提供に努める」としている。【佐藤裕太】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180228-00000032-mai-soci