マクロン氏年内来日へ調整で一致 日仏外相 防衛相会談、共同訓練を拡大
2018/1/27 14:26
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26237340X20C18A1000000/
河野太郎外相は27日、外務省内でフランスのルドリアン外相と日仏外相戦略対話を開き、マクロン大統領の年内来日に向けた調整を進めることで一致した。首脳の相互往来を通じて2国間の協力関係を深める狙い。核・ミサイル開発を進める北朝鮮問題に関しては、最大限の圧力強化と国連安全保障理事会の制裁決議の完全履行の必要性を確認した。
河野氏は会談で「今年はマクロン氏と安倍晋三首相の往来を通じて日仏の特別なパートナーシップをさらに深めていきたい」と呼びかけた。
安倍首相は7月にフランスで開く「ジャポニスム2018」の開会式に合わせたフランス訪問を検討している。2018年は日仏友好160年の節目の年で、両政府は首脳の相互訪問を実現し、信頼関係を国内外にアピールしたい考え。マクロン氏の来日は17年5月の就任以来、まだ実現していない。
日仏外相戦略対話は今回が7回目で、17年1月にパリで開いて以来。ルドリアン氏は26日に首相官邸で安倍首相と面会した際にも「マクロン氏も今年に日本を訪問したいという気持ちがある」と伝えた。
対北朝鮮制裁では、国連安保理の常任理事国であるフランスと最大限の圧力強化の重要性を確認。国際社会に制裁決議の完全履行を呼びかける方針も申し合わせた。
小野寺五典防衛相も同日、パルリ国防相と防衛省で会談し、共同訓練の拡充など防衛協力の強化を確認した。これまでの海上自衛隊と海軍の協力に加え、陸上自衛隊と陸軍の連携を進めることを申し合わせた。ミサイル開発を進める北朝鮮に対して最大限圧力を高める方針でも一致した。
会談では、安倍首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進に向けた協力を確認。中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題を巡り「航行の自由」を重視することでも一致した。小野寺氏は会談後の共同記者発表で「日仏で協力して自由で開かれたインド太平洋のために努力をしていきたい」と強調。パルリ氏は「海洋における協力を推進していきたい」と述べた。
大枠合意した物品役務相互提供協定(ACSA)の締結交渉を巡っては、早期の発効に向けた協力を確認。次世代機雷探知技術に関する共同研究を早期に進めることでも合意した。
2018/1/27 14:26
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26237340X20C18A1000000/
河野太郎外相は27日、外務省内でフランスのルドリアン外相と日仏外相戦略対話を開き、マクロン大統領の年内来日に向けた調整を進めることで一致した。首脳の相互往来を通じて2国間の協力関係を深める狙い。核・ミサイル開発を進める北朝鮮問題に関しては、最大限の圧力強化と国連安全保障理事会の制裁決議の完全履行の必要性を確認した。
河野氏は会談で「今年はマクロン氏と安倍晋三首相の往来を通じて日仏の特別なパートナーシップをさらに深めていきたい」と呼びかけた。
安倍首相は7月にフランスで開く「ジャポニスム2018」の開会式に合わせたフランス訪問を検討している。2018年は日仏友好160年の節目の年で、両政府は首脳の相互訪問を実現し、信頼関係を国内外にアピールしたい考え。マクロン氏の来日は17年5月の就任以来、まだ実現していない。
日仏外相戦略対話は今回が7回目で、17年1月にパリで開いて以来。ルドリアン氏は26日に首相官邸で安倍首相と面会した際にも「マクロン氏も今年に日本を訪問したいという気持ちがある」と伝えた。
対北朝鮮制裁では、国連安保理の常任理事国であるフランスと最大限の圧力強化の重要性を確認。国際社会に制裁決議の完全履行を呼びかける方針も申し合わせた。
小野寺五典防衛相も同日、パルリ国防相と防衛省で会談し、共同訓練の拡充など防衛協力の強化を確認した。これまでの海上自衛隊と海軍の協力に加え、陸上自衛隊と陸軍の連携を進めることを申し合わせた。ミサイル開発を進める北朝鮮に対して最大限圧力を高める方針でも一致した。
会談では、安倍首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進に向けた協力を確認。中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題を巡り「航行の自由」を重視することでも一致した。小野寺氏は会談後の共同記者発表で「日仏で協力して自由で開かれたインド太平洋のために努力をしていきたい」と強調。パルリ氏は「海洋における協力を推進していきたい」と述べた。
大枠合意した物品役務相互提供協定(ACSA)の締結交渉を巡っては、早期の発効に向けた協力を確認。次世代機雷探知技術に関する共同研究を早期に進めることでも合意した。