http://www.afpbb.com/articles/-/3157794?cx_position=40
2018年1月9日 12:19 発信地:ヘルシンキ/フィンランド
【1月9日 AFP】フィンランドの研究チームは8日、ギャンブル依存症を速効性のあるスプレー式点鼻薬で治療できるかどうかを調べる研究を開始すると発表した。
点鼻薬には、鎮痛剤(ヘロイン、アヘン、モルヒネ)過剰摂取の緊急治療薬ナロキソンが含まれている。ナロキソンは、依存症で中心的役割を担う快楽に関連する神経伝達物質ドーパミンの生成を阻害する。
フィンランドの首都ヘルシンキに本部を置く国立健康福祉センター(National Institute for Health and Welfare)のハンヌ・アルホ(Hannu Alho)教授(依存症医学)によると、実験には最大130人のボランティアが参加し、「この種の実験で、スプレー式点鼻薬を使用するのは今回が世界初」だという。参加者の半数は3か月間にわたり点鼻薬を服用する一方、残りの半数はプラセボ(偽薬)を服用する。
アルホ教授によれば、ナロキソンに似た成分を含む錠剤を用いてギャンブル依存症の克服を目指した過去の試みでは、一定の効果は得られたものの、錠剤が吸収されるまでに1時間以上かかるため、治療の効率が不十分だった。ギャンブルは極めて衝動的な行動であり、ギャンブルに対する欲求は直ちに起きるため、速効性の薬剤が必要になるが、スプレー式点鼻薬は数分で作用するという。
アルホ教授はAFPの取材に対し、「スプレーは数分で脳に到達するため、ギャンブルをする人にとっては非常に有用だ。ギャンブルをしたくてたまらないなら、とにかくこのスプレーを服用することだ」と語った。
実験は来週に開始される予定で、1年間継続される見通しだ。(c)AFP
2018年1月9日 12:19 発信地:ヘルシンキ/フィンランド
【1月9日 AFP】フィンランドの研究チームは8日、ギャンブル依存症を速効性のあるスプレー式点鼻薬で治療できるかどうかを調べる研究を開始すると発表した。
点鼻薬には、鎮痛剤(ヘロイン、アヘン、モルヒネ)過剰摂取の緊急治療薬ナロキソンが含まれている。ナロキソンは、依存症で中心的役割を担う快楽に関連する神経伝達物質ドーパミンの生成を阻害する。
フィンランドの首都ヘルシンキに本部を置く国立健康福祉センター(National Institute for Health and Welfare)のハンヌ・アルホ(Hannu Alho)教授(依存症医学)によると、実験には最大130人のボランティアが参加し、「この種の実験で、スプレー式点鼻薬を使用するのは今回が世界初」だという。参加者の半数は3か月間にわたり点鼻薬を服用する一方、残りの半数はプラセボ(偽薬)を服用する。
アルホ教授によれば、ナロキソンに似た成分を含む錠剤を用いてギャンブル依存症の克服を目指した過去の試みでは、一定の効果は得られたものの、錠剤が吸収されるまでに1時間以上かかるため、治療の効率が不十分だった。ギャンブルは極めて衝動的な行動であり、ギャンブルに対する欲求は直ちに起きるため、速効性の薬剤が必要になるが、スプレー式点鼻薬は数分で作用するという。
アルホ教授はAFPの取材に対し、「スプレーは数分で脳に到達するため、ギャンブルをする人にとっては非常に有用だ。ギャンブルをしたくてたまらないなら、とにかくこのスプレーを服用することだ」と語った。
実験は来週に開始される予定で、1年間継続される見通しだ。(c)AFP