間もなく冬本番。冷え込む時季に増えるのが、高齢者らが入浴中に死亡する事故だ。急激な温度変化で血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす「ヒートショック」が要因になることも多いという。
県内では昨年1年間に178人が入浴中に亡くなっており、県は「室内の温度差を小さくするなどの予防策を取ってほしい」と喚起する。
県警捜査1課によると、昨年の入浴中の月別死者は1月が34人と最多だった。
次いで▽2月 32人▽3月 28人▽12月 27人―などと冬場に集中していた。死者のうち85%に当たる152人は70歳以上だった。
死因は心疾患が80人。水死が64人、脳疾患が7人などと続いた。ヒートショックが要因になった可能性もあるという。
今年も10月末までに108人が死亡しており、1〜3月の間に67人が亡くなった。
厚生労働省研究班の調査では、全国で入浴中の事故死者は年間約1万9千人に上る。
県健康づくり支援課によると、暖かい居間から寒い脱衣場や浴室に行くと、血管が縮んで血圧が上がり、脳出血などのリスクが高まる。熱い湯に漬かると、今度は血管が広がって急に血圧が下がる。
汗をかいて血液がドロドロになると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあるという。湯船から出ようと立ち上がった際に起立性低血圧で倒れ、頭をぶつけるケースもある。
「脱衣場と浴室をできるだけ暖めること」と医師の藤内修二課長。暖房器具の設置や住宅の断熱改修といった対策を挙げる。
シャワーを使って湯を張ると湯気で浴室全体が暖まる効果があり、脱水を防ぐため入浴前にコップ1杯の水を飲むのもポイントという。「湯の温度にも気を付けてほしい」と呼び掛ける。
ヒートショックは浴室だけでなく、居間との温度差が大きいトイレなどで起きるケースもあり、注意を促している。
大分合同新聞 11月29日 3:01
http://www.oita-press.co.jp/1010000000
県内では昨年1年間に178人が入浴中に亡くなっており、県は「室内の温度差を小さくするなどの予防策を取ってほしい」と喚起する。
県警捜査1課によると、昨年の入浴中の月別死者は1月が34人と最多だった。
次いで▽2月 32人▽3月 28人▽12月 27人―などと冬場に集中していた。死者のうち85%に当たる152人は70歳以上だった。
死因は心疾患が80人。水死が64人、脳疾患が7人などと続いた。ヒートショックが要因になった可能性もあるという。
今年も10月末までに108人が死亡しており、1〜3月の間に67人が亡くなった。
厚生労働省研究班の調査では、全国で入浴中の事故死者は年間約1万9千人に上る。
県健康づくり支援課によると、暖かい居間から寒い脱衣場や浴室に行くと、血管が縮んで血圧が上がり、脳出血などのリスクが高まる。熱い湯に漬かると、今度は血管が広がって急に血圧が下がる。
汗をかいて血液がドロドロになると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあるという。湯船から出ようと立ち上がった際に起立性低血圧で倒れ、頭をぶつけるケースもある。
「脱衣場と浴室をできるだけ暖めること」と医師の藤内修二課長。暖房器具の設置や住宅の断熱改修といった対策を挙げる。
シャワーを使って湯を張ると湯気で浴室全体が暖まる効果があり、脱水を防ぐため入浴前にコップ1杯の水を飲むのもポイントという。「湯の温度にも気を付けてほしい」と呼び掛ける。
ヒートショックは浴室だけでなく、居間との温度差が大きいトイレなどで起きるケースもあり、注意を促している。
大分合同新聞 11月29日 3:01
http://www.oita-press.co.jp/1010000000