台湾半導体大手の統合、中国当局が承認
2017年11月24日 22:34
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23896750U7A121C1FFE000
【台北=伊原健作】半導体封止・検査の世界最大手、日月光半導体製造（ASE）と同業大手の●（いしへんに夕）品精密工業（SPIL）の経営統合が、2018年5月にも実現する見通しになった。
顧客が多い中国で同国商務省による独占禁止法に基づく審査が長期化。先行きに不透明感が出ていたが、24日に承認が下りた。ただ事業運営を当面独立させるなどの条件が付され、統合効果の発揮の妨げになる恐れもある。
ASEによると、今後は18年2月に臨時株主総会で株主から統合の承認を得る。その上で5月末にも両社で持ち株会社を設立する方針という。
両社は16年5月に経営統合で合意し、各国での審査などの手続きを開始した。ただ中国商務省は審査期限間近だった17年6月、突然2社に計画の再提出を要求。審査期間を延長すると通達した。
業界では中国国有半導体大手、紫光集団が商務省に働きかけて妨害しているとの観測が浮上し、統合の実現可能性を疑う声も出ていた。
SPILは当初、ASEから受けた買収提案に反発。
紫光の出資を受け入れる防衛策を打ち出した。ただ台湾当局が行う中台間のM&A（合併・買収）審査が難航し、紫光からの出資案を断念してASEとの統合に切り替えた経緯がある。
商務省は今回、「（統合は）市場の競争や顧客の選択を制限し、最終的に消費者の利益を損なう可能性がある」として条件付きで承認した。
24カ月間はこれまで通り2社が独立して事業運営し、市場内で競争関係を保つ。顧客に合理的な価格を提示することなども細かく定められた。
定期的に商務省に報告する義務もあり、統合実現後も手足を縛られる可能性がある。
※ 今週のイロモノは日経です。明日からデイリースポーツになります。
イロモノ＝ニュース速報+の午前中限定イベント。詳しくはこちら。↓
http://2chb.net/r/newsplus/1511356534/
2017年11月24日 22:34
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23896750U7A121C1FFE000
【台北=伊原健作】半導体封止・検査の世界最大手、日月光半導体製造（ASE）と同業大手の●（いしへんに夕）品精密工業（SPIL）の経営統合が、2018年5月にも実現する見通しになった。
顧客が多い中国で同国商務省による独占禁止法に基づく審査が長期化。先行きに不透明感が出ていたが、24日に承認が下りた。ただ事業運営を当面独立させるなどの条件が付され、統合効果の発揮の妨げになる恐れもある。
ASEによると、今後は18年2月に臨時株主総会で株主から統合の承認を得る。その上で5月末にも両社で持ち株会社を設立する方針という。
両社は16年5月に経営統合で合意し、各国での審査などの手続きを開始した。ただ中国商務省は審査期限間近だった17年6月、突然2社に計画の再提出を要求。審査期間を延長すると通達した。
業界では中国国有半導体大手、紫光集団が商務省に働きかけて妨害しているとの観測が浮上し、統合の実現可能性を疑う声も出ていた。
SPILは当初、ASEから受けた買収提案に反発。
紫光の出資を受け入れる防衛策を打ち出した。ただ台湾当局が行う中台間のM&A（合併・買収）審査が難航し、紫光からの出資案を断念してASEとの統合に切り替えた経緯がある。
商務省は今回、「（統合は）市場の競争や顧客の選択を制限し、最終的に消費者の利益を損なう可能性がある」として条件付きで承認した。
24カ月間はこれまで通り2社が独立して事業運営し、市場内で競争関係を保つ。顧客に合理的な価格を提示することなども細かく定められた。
定期的に商務省に報告する義務もあり、統合実現後も手足を縛られる可能性がある。
※ 今週のイロモノは日経です。明日からデイリースポーツになります。
イロモノ＝ニュース速報+の午前中限定イベント。詳しくはこちら。↓
http://2chb.net/r/newsplus/1511356534/
