「北朝鮮の核開発は今最も差し迫った危機」 国連事務総長
日本放送協会:2017年9月6日 6時01分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011128511000.html
北朝鮮の核とミサイル開発を止められるかどうかが国際社会の大きな焦点になる中、国連のグテーレス事務総長は、5日、記者会見を開き、
「北朝鮮の核開発は今最も差し迫った危機だ」と述べて、深刻な懸念を示しました。
そのうえで、「国連ができることは限られているが、私はどんなことでもすると関係国に伝えている」と述べて国連のトップとして事態を打開するため役割を果たす意欲を示しました。
一方、フランスのドラットル国連大使はアメリカが北朝鮮に追加制裁を科す新たな決議案を取りまとめて11日に採決にかける方針を表明していることについて、
5日、記者団に対し「きのうの緊急会合での議論を注意深く見れば追加制裁に反対した国がなかったことに気付くはずだ」と指摘したうえで「事態を前進させる政治的な空間がまだある」と述べて、新たな決議案が採択されることに期待を示しました。
これに対し、中国とともに追加制裁に消極的な立場のロシアのネベンジャ国連大使は、記者団に、制裁よりも外交を重視することを明記した別の決議が必要だという独自の考えを明らかにしたうえで
「制裁決議は時期尚早だ。たぶん11日には採択できないだろう」と述べてアメリカをけん制しました。
アメリカのヘイリー国連大使は5日、ワシントンのシンクタンクで講演を行い、北朝鮮の核・ミサイル開発が国際社会にとっての喫緊の脅威だという認識を示しました。
そのうえで、ヘイリー国連大使は
「私たちが制裁を科しているのは北朝鮮が根本的に変わることを期待しているからでは必ずしもないが制裁によって、弾道ミサイル開発のための資金を遮断することができる」などと述べ制裁によって圧力をかけ続けて、ミサイル開発を防ぐことが重要との考えを示しました。
韓国外務省のチョ・ヒョン(趙顕)第2次官は5日、アメリカの首都ワシントンで講演し、北朝鮮による6回目の核実験を強く非難したうえで、
「北朝鮮を核保有国として認めてはならない」と述べ、核・ミサイル開発を止めさせるため、アメリカと緊密に連携して圧力を強める方針を示しました。
一方でチョ次官は、個人的な見解としながらも、トランプ政権が軍事的な選択肢を排除しない姿勢を示して北朝鮮を強くけん制していることについて
「われわれには朝鮮戦争の生々しい記憶がある。戦争の苦難を考えると戦争は選択肢として受け入れられない」と述べ、北朝鮮に圧力をかけながらも戦争に発展することは避けるべきだという考えを示しました。
日本放送協会:2017年9月6日 6時01分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011128511000.html
北朝鮮の核とミサイル開発を止められるかどうかが国際社会の大きな焦点になる中、国連のグテーレス事務総長は、5日、記者会見を開き、
「北朝鮮の核開発は今最も差し迫った危機だ」と述べて、深刻な懸念を示しました。
そのうえで、「国連ができることは限られているが、私はどんなことでもすると関係国に伝えている」と述べて国連のトップとして事態を打開するため役割を果たす意欲を示しました。
一方、フランスのドラットル国連大使はアメリカが北朝鮮に追加制裁を科す新たな決議案を取りまとめて11日に採決にかける方針を表明していることについて、
5日、記者団に対し「きのうの緊急会合での議論を注意深く見れば追加制裁に反対した国がなかったことに気付くはずだ」と指摘したうえで「事態を前進させる政治的な空間がまだある」と述べて、新たな決議案が採択されることに期待を示しました。
これに対し、中国とともに追加制裁に消極的な立場のロシアのネベンジャ国連大使は、記者団に、制裁よりも外交を重視することを明記した別の決議が必要だという独自の考えを明らかにしたうえで
「制裁決議は時期尚早だ。たぶん11日には採択できないだろう」と述べてアメリカをけん制しました。
アメリカのヘイリー国連大使は5日、ワシントンのシンクタンクで講演を行い、北朝鮮の核・ミサイル開発が国際社会にとっての喫緊の脅威だという認識を示しました。
そのうえで、ヘイリー国連大使は
「私たちが制裁を科しているのは北朝鮮が根本的に変わることを期待しているからでは必ずしもないが制裁によって、弾道ミサイル開発のための資金を遮断することができる」などと述べ制裁によって圧力をかけ続けて、ミサイル開発を防ぐことが重要との考えを示しました。
韓国外務省のチョ・ヒョン(趙顕)第2次官は5日、アメリカの首都ワシントンで講演し、北朝鮮による6回目の核実験を強く非難したうえで、
「北朝鮮を核保有国として認めてはならない」と述べ、核・ミサイル開発を止めさせるため、アメリカと緊密に連携して圧力を強める方針を示しました。
一方でチョ次官は、個人的な見解としながらも、トランプ政権が軍事的な選択肢を排除しない姿勢を示して北朝鮮を強くけん制していることについて
「われわれには朝鮮戦争の生々しい記憶がある。戦争の苦難を考えると戦争は選択肢として受け入れられない」と述べ、北朝鮮に圧力をかけながらも戦争に発展することは避けるべきだという考えを示しました。