マンションの隣室に住む女性の部屋に忍び込んでわいせつな行為をしたとして、警視庁は29日、東京都江東区の会社員多和田栄治容疑者(38)を強制わいせつ致傷などの疑いで逮捕し、発表した。警察犬が現場に落ちていた靴の臭いから、隣のマンションのベランダに隠れていた多和田容疑者を見つけたという。
深川署によると、逮捕容疑は20日午前2時45分ごろ、マンション6階の自室ベランダから隣に住む40代の女性の部屋に侵入し、寝ていた女性に抱きつくなどしたというもの。女性は両手足にけがをした。多和田容疑者は「家には入ったがわいせつ目的ではない」と供述しているという。
女性が110番通報し、出動した警察犬、ジャーマン・シェパードのホス号(オス、9歳)がベランダに落ちていた男物の靴の臭いをかぎ、女性の部屋の玄関から通路を経て外階段で8階へ。たどり着いた踊り場でくるくる回った。これは容疑者が近くにいるという合図。捜査員が周囲を調べたところ、約1メートル離れた隣接マンション7階のベランダで身を潜めていた多和田容疑者を発見したという。
ホス号のキャリアは約6年。これまでに刑事部長賞など27件の表彰を受けている。
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