今月1日に大手企業の採用面接が解禁される中、来年春に卒業を予定する大学生のうち、15日の時点で内定を取得したのはおよそ7割に上っているという調査結果がまとまりました。
この調査は、人材サービス大手のリクルートキャリアが、来年春に卒業予定で民間企業などへの就職を希望する大学生を対象にインターネットを通じて行い、およそ1200人から回答を得ました。
それによりますと、経団連の指針に基づいて大企業の採用面接が今月1日から解禁される中、15日の時点で、すでに「内定を得ている」と回答した大学生の割合は70.5%となり、去年の同じ時期と比べて4.7ポイント高くなりました。
さらに、内定を得た日を聞いたところ、今月1日と答えた学生が最も多く、5月末までに選考が行われ、解禁日と同時に内定を出す企業が多かったことがわかりました。
また、内定を得た学生は、平均で2.25社と2社以上から内定を得ているほか、すでに内定を得た学生の半数が内定を辞退したことがあると回答していて、就職を希望する学生に有利な”売り手市場”を改めて示す内容になっています。
これについて、調査を行った会社は「今後も内定率は高い水準で推移し、それに伴って内定を辞退する学生も増えていくので、各企業はあの手この手で学生を引き止める取り組みを進めていくだろう」と話していました。
配信 6月28日 15時31分
NHK NEWS WEB
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