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ののの ★
2017/06/13(火) 21:27:15.92 ID:CAP_USER9
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00431592
(2017/6/13 05:00)
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科の小谷英治准教授らは、保水力が非常に高いたんぱく質の「セリシン」だけで構成する糸を吐く遺伝子組み換えカイコを作製した。繭からゲルやシート、スポンジなどへの加工も容易。新シルク産業創造館(京都府京丹後市)で、今夏から遺伝子組み換えカイコの大量飼育を開始。日本触媒と連携し、化粧品材料や、再生医療用の細胞培地材料としての製品化も進める。
研究グループは、モンシロチョウがさなぎの変態時に不要な組織を効率的に取り除く機能に関連する遺伝子「ピエリシン―1A」をカイコに導入。絹糸の主成分フィブロインを含まないセリシンだけの繭を作らせることに成功した。従来は難しかったセリシンの本来の機能を保ったままの利用を可能にした。
セリシン繭を高濃度の臭化リチウム溶液で溶解後に透析し、エタノールを添加すればゲル化できる技術も確立。保存用にシートやスポンジにも形状を変えられる...
(参考情報)
セリシン
セリシン(Sericin)は、カイコ(Bombyx mori)が絹の生産の際に作るタンパク質である[1]。
カイコが作る絹は、主にセリシンとフィブロインという2つのタンパク質で構成されている。フィブロインが絹の構造の中心にあり、セリシンは繊維の周りを粘着質で覆い、繊維同士がくっつきやすくしている。絹のセリシンは、3500年以上前から、富裕層が髪や皮膚を若返らせるために用いてきた。
セリシンの化学組成は、C30H40N10O16である。
セリシンとは何?
蚕の繭を構成しているセリシンは、シルクになる主成分であるフィブロインを包んでいるタンパク質で有り、人間と共通した18種類のアミノ酸(タンパク質を構成する物質)で構成されています。
フィブロインには「グリシン」「アラニン」という肌のコラーゲンに重要なアミノ酸が多く含まれており、また、セリシンには「セリン」というアミノ酸が約30%と豊富に含まれていて、そのセリシンのアミノ酸組成は肌の天然保湿因子(NMF)とよく似ている為に、例えば、お肌のバリア機能を低下させる活性酸素の発生や、シミの原因となるチロシナーゼの働きを抑制する効果が有り、その一方、肌への刺激も少なく、保湿・保護・美白に優れたスキンケア成分として注目され、現在「セリシン」は有用物質として様々な分野で活用されています。
《セリシンの有効活用》
◆化粧品分野:抗酸化・保湿・美白などの作用効果があります。
◆繊維加工分野:接触皮膚炎(アトピー性皮膚炎など)抑制作用があります。
◆医薬品分野:抗炎症・皮膚癌や紫外線による皮膚障害の抑制作用などが見られます。
◆食品分野 :ミネラル吸収促進・便秘改善・大腸癌抑制・血糖値抑制などの作用が見られます。
◆細胞工学分野:動物細胞増殖促進や保護作用があります。
(2017/6/13 05:00)
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科の小谷英治准教授らは、保水力が非常に高いたんぱく質の「セリシン」だけで構成する糸を吐く遺伝子組み換えカイコを作製した。繭からゲルやシート、スポンジなどへの加工も容易。新シルク産業創造館(京都府京丹後市)で、今夏から遺伝子組み換えカイコの大量飼育を開始。日本触媒と連携し、化粧品材料や、再生医療用の細胞培地材料としての製品化も進める。
研究グループは、モンシロチョウがさなぎの変態時に不要な組織を効率的に取り除く機能に関連する遺伝子「ピエリシン―1A」をカイコに導入。絹糸の主成分フィブロインを含まないセリシンだけの繭を作らせることに成功した。従来は難しかったセリシンの本来の機能を保ったままの利用を可能にした。
セリシン繭を高濃度の臭化リチウム溶液で溶解後に透析し、エタノールを添加すればゲル化できる技術も確立。保存用にシートやスポンジにも形状を変えられる...
(参考情報)
セリシン
セリシン(Sericin)は、カイコ(Bombyx mori)が絹の生産の際に作るタンパク質である[1]。
カイコが作る絹は、主にセリシンとフィブロインという2つのタンパク質で構成されている。フィブロインが絹の構造の中心にあり、セリシンは繊維の周りを粘着質で覆い、繊維同士がくっつきやすくしている。絹のセリシンは、3500年以上前から、富裕層が髪や皮膚を若返らせるために用いてきた。
セリシンの化学組成は、C30H40N10O16である。
セリシンとは何?
蚕の繭を構成しているセリシンは、シルクになる主成分であるフィブロインを包んでいるタンパク質で有り、人間と共通した18種類のアミノ酸(タンパク質を構成する物質)で構成されています。
フィブロインには「グリシン」「アラニン」という肌のコラーゲンに重要なアミノ酸が多く含まれており、また、セリシンには「セリン」というアミノ酸が約30%と豊富に含まれていて、そのセリシンのアミノ酸組成は肌の天然保湿因子(NMF)とよく似ている為に、例えば、お肌のバリア機能を低下させる活性酸素の発生や、シミの原因となるチロシナーゼの働きを抑制する効果が有り、その一方、肌への刺激も少なく、保湿・保護・美白に優れたスキンケア成分として注目され、現在「セリシン」は有用物質として様々な分野で活用されています。
《セリシンの有効活用》
◆化粧品分野:抗酸化・保湿・美白などの作用効果があります。
◆繊維加工分野:接触皮膚炎(アトピー性皮膚炎など)抑制作用があります。
◆医薬品分野:抗炎症・皮膚癌や紫外線による皮膚障害の抑制作用などが見られます。
◆食品分野 :ミネラル吸収促進・便秘改善・大腸癌抑制・血糖値抑制などの作用が見られます。
◆細胞工学分野:動物細胞増殖促進や保護作用があります。