JR西日本が17日から運行を始める、豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス 瑞風みずかぜ」。
10両編成に16の客室があり、最大でも34人しか乗ることができない。
そんな列車を心ゆくまで楽しんでもらおうと、大阪駅や京都駅に隣接するホテルの乗客専用ラウンジでは、クルーが接客方法を確認。デザイナーも車内の調度品を確かめるなど、出発に向けた最終チェックが進む。
クルーは1編成に14人で、計55人。接客や案内業務のほか、食堂車で食事を出す「キッチンクルー」については、調理などの研修を受けてきた。
「名刺は、かがんで手渡すことにしましたよね」。クルー同士、また同社の社員を相手に手順を確認しながら、シミュレーションを繰り返す。ラウンジを訪れた乗客に菓子を出したり、記念写真を撮影したりし、列車まで誘導するのもクルーの仕事だ。
かつて、リゾートホテルで働いていたという神戸市東灘区の古賀梨紗子さん(29)は昨秋に採用され、帝国ホテル(東京)で研修をこなし、車内でも接客の練習を積んできた。
「私自身、旅をすることが好きなため、応募した。揺れる中でワインを取り扱う研修は難しかった。お客さま一人ひとりに合ったサービスをしたい」と話す。
一方、瑞風のインテリアデザインを担当した建築家の浦一也さん(69)は5月末、工芸作家や伝統工芸の職人らと車内に乗り込んだ。各車両に飾られる絵画や陶器などの調度品が、場の雰囲気に合っているか、照明に不具合がないかなどを確認するためだ。
調度品は使えば使うほど味が出るものを用意したという。「最終の手直しを行っており、ほとんどがクリアしている。乗客は年配の人が多いと思うので、どこか懐かしい、心休まるデザインにした。旅の中で楽しんでもらえれば」と言う。
瑞風は17日午前、大阪駅から下関に向けて出発する。(写真部 尾賀聡)
2017年06月12日 08時41分読売新聞
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20170611-OYT1T50054.html?from=ytop_ylist
ラウンジから瑞風まで誘導するのも任務の一つ。乗客役の男性2人を先導する研修中の古賀さん
10両編成に16の客室があり、最大でも34人しか乗ることができない。
そんな列車を心ゆくまで楽しんでもらおうと、大阪駅や京都駅に隣接するホテルの乗客専用ラウンジでは、クルーが接客方法を確認。デザイナーも車内の調度品を確かめるなど、出発に向けた最終チェックが進む。
クルーは1編成に14人で、計55人。接客や案内業務のほか、食堂車で食事を出す「キッチンクルー」については、調理などの研修を受けてきた。
「名刺は、かがんで手渡すことにしましたよね」。クルー同士、また同社の社員を相手に手順を確認しながら、シミュレーションを繰り返す。ラウンジを訪れた乗客に菓子を出したり、記念写真を撮影したりし、列車まで誘導するのもクルーの仕事だ。
かつて、リゾートホテルで働いていたという神戸市東灘区の古賀梨紗子さん(29)は昨秋に採用され、帝国ホテル(東京)で研修をこなし、車内でも接客の練習を積んできた。
「私自身、旅をすることが好きなため、応募した。揺れる中でワインを取り扱う研修は難しかった。お客さま一人ひとりに合ったサービスをしたい」と話す。
一方、瑞風のインテリアデザインを担当した建築家の浦一也さん(69)は5月末、工芸作家や伝統工芸の職人らと車内に乗り込んだ。各車両に飾られる絵画や陶器などの調度品が、場の雰囲気に合っているか、照明に不具合がないかなどを確認するためだ。
調度品は使えば使うほど味が出るものを用意したという。「最終の手直しを行っており、ほとんどがクリアしている。乗客は年配の人が多いと思うので、どこか懐かしい、心休まるデザインにした。旅の中で楽しんでもらえれば」と言う。
瑞風は17日午前、大阪駅から下関に向けて出発する。(写真部 尾賀聡)
2017年06月12日 08時41分読売新聞
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20170611-OYT1T50054.html?from=ytop_ylist
ラウンジから瑞風まで誘導するのも任務の一つ。乗客役の男性2人を先導する研修中の古賀さん