フィリピンのドゥテルテ大統領は、過激派組織IS=イスラミックステートに忠誠を誓う地元のイスラム系武装勢力が活動を活発化させている南部ミンダナオ島などに、軍の統制下に置く戒厳令を布告し、野党などから行きすぎた対応という批判が上がることも予想されます。
フィリピン南部のミンダナオ島で23日、「マウテグループ」と呼ばれる地元のイスラム系武装勢力と治安部隊との間で戦闘となり、軍によりますと少なくとも兵士5人が負傷し、現在も交戦が続いています。
これを受けて、ドゥテルテ大統領は23日夜、ミンダナオ島やその周辺の島に戒厳令を布告しました。フィリピンで第二次世界大戦のあと戒厳令が敷かれるのは3回目で、軍は60日の期間の間、対象の地域を統制下に置き令状なしで身柄の拘束などができることになります。
「マウテグループ」は、ミンダナオ島の西部を拠点に数十人のメンバーが活動し、過激派組織ISに忠誠を誓い、同じくISに共鳴する地元のイスラム過激派組織「アブサヤフ」と連携して、フィリピン各地で爆発事件など反政府活動を活発化させています。このため、ドゥテルテ大統領は掃討作戦を進める手段として、これまでたびたび戒厳令の布告を示唆してきました。
一方、野党などはこれまで人権面への懸念から戒厳令は不要だとする姿勢を強調していて、今回、実際に布告されたことを受けて、行き過ぎた対応という批判が上がることも予想されます。
5月24日 6時30分 NHKWeb
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170524/k10010992951000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_008
フィリピン南部のミンダナオ島で23日、「マウテグループ」と呼ばれる地元のイスラム系武装勢力と治安部隊との間で戦闘となり、軍によりますと少なくとも兵士5人が負傷し、現在も交戦が続いています。
これを受けて、ドゥテルテ大統領は23日夜、ミンダナオ島やその周辺の島に戒厳令を布告しました。フィリピンで第二次世界大戦のあと戒厳令が敷かれるのは3回目で、軍は60日の期間の間、対象の地域を統制下に置き令状なしで身柄の拘束などができることになります。
「マウテグループ」は、ミンダナオ島の西部を拠点に数十人のメンバーが活動し、過激派組織ISに忠誠を誓い、同じくISに共鳴する地元のイスラム過激派組織「アブサヤフ」と連携して、フィリピン各地で爆発事件など反政府活動を活発化させています。このため、ドゥテルテ大統領は掃討作戦を進める手段として、これまでたびたび戒厳令の布告を示唆してきました。
一方、野党などはこれまで人権面への懸念から戒厳令は不要だとする姿勢を強調していて、今回、実際に布告されたことを受けて、行き過ぎた対応という批判が上がることも予想されます。
5月24日 6時30分 NHKWeb
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