トクホ緑茶、規格満たさず=大正製薬「ドゥファイバー」など−消費者庁
消費者庁は17日、佐藤園(静岡市)が製造し大正製薬(東京都豊島区)が販売する
特定保健用食品(トクホ)の粉末緑茶「ドゥファイバー粉末スティック〈グアーガム〉」と、
佐藤園が製造販売する同「緑の促茶」について、食物繊維の含有量が規格値を
満たしていなかったと発表した。
両社は健康被害の報告はないとした上で、同日から自主回収を開始した。
大正製薬は販売を中止する。
両商品は同じ内容物で、1包4グラムを水やお湯に溶いて飲用する。
佐藤園が消費者庁に提出したトクホ申請資料には「グアーガム分解物」という
食物繊維を規格値2.6グラムで配合すると記載。「便通を改善する」などとして許可を得ていた。
しかし、商品の買い上げ調査の結果、規格値の8割程度しか含まれていなかったことが判明した。
同庁は「原材料をめぐる品質管理の初歩的なミス」と判断し、許可取り消しは行わない方針。
業界団体などを通じて注意を促すとしている。
両社は「品質管理を強化し、再発防止に万全を期す」とのコメントを出した。
(2017/05/17-18:16)
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017051700729&g=soc
消費者庁から特定保健用食品の規格値を満たしていないと指摘された
大正製薬の「ドゥファイバー粉末スティック<グアーガム>」(左)と佐藤園の「緑の促茶」
=17日午後