サターニャ「へくちゅ!」
ガヴ「大丈夫か?」
サターニャ「ずびぃー。大丈夫よ。それで、ガヴリール、本当なの!?」
ガヴ「うん」
ラフィ「まぁ、ガヴちゃん、見た目だけは綺麗ですからね」
ガヴ「見た目だけってなんだよ」
ヴィーネ「で、なんて返事したの!?」
ガヴ「もちろん断ったに決まってるだろ」
ヴィーネ「え!?」
ガヴ「当然だろ。誰かと付き合うとかありえないから」
ヴィーネ「でも、彼ってとある国の王族と日本人とのハーフで、前世は究極存在と言われた竜だったそうよ!」
タプリス「しかも、高い能力を持っているのにもかかわらず、目立ちたくないために、テストやトランペットの大会などではほとんど3位を取っているそうです」
ラフィ「さらに料理はプロ級で、時間を爆破するというチート能力の持ち主で、ついこの前人類を滅ぼそうとする敵と戦って世界を救ったそうですよ!!」
タプリス「おまけに裏表のない純粋で優しい性格で、正義感や責任感が強く、家族や友人を助けるために自らの身の危険を厭わないなど勇気も兼ね備えています」
ラフィ「妹もいますし、宇宙人、殺し屋、クラスメイトなど色んな女の子とフラグを立てていて、ラッキースケベなんて日常茶飯事。さらには女体化までしたことがあるんですよ!!」
ガヴ「なんだよそれ、ラノベの主人公かよ。最後の方に至ってはリトみたいだし」
タプリス「こんなハイスペックな方とも付き合いたくないだなんて……。まさか天真は女の子が好きなんですか!?」
サターニャ「え!?!?」
ガヴ「違う! 違う! 違う! 違う! 違う! なんでそうなるんだよ、だから私が誰かと付き合うとかありえないから。サターニャも驚くなよ」
サターニャ「ふぅー」
ガヴ「まぁ、金だけ渡して私には関わらないって言うなら話は別だけどな」
サターニャ「ええぇ!」
ガヴ「何驚いてるんだよ。私の夢は何もせずに暮らす事なんだから、当然だろ」
ヴィーネ「もう、そんな都合のいい人いるわけないでしょ」
ラフィ「叶わない夢は見ない方が良いですよ」
ガヴ「だから私は誰とも付き合わないし、結婚もしない。一生独身でいる事にしたんだ」
サターニャ「……」ドキドキ
サターニャ「ハァ……ハァ……ハァ……///」
サターニャ「ガヴリール……」
サターニャ「なんでかしら、胸が痛いわ。息も荒い し」
サターニャ「ガヴリールっ……」
ヴィーネ『お前がガヴに告白した男子か』
サターニャ「え?」
ヴィーネ『よくもっ! 私達のっ! ガヴをっ!』
グサ グサ グサ グサ
サターニャ「はあああああ」ブルブルブルブルブル
ヴィーネ『絶対にっ! 許さないっ! このっ! このっ! このっ! このっ!』
グサ グサ グサ グサ グサ グサ グサ グサ
サターニャ「ヴィネットが……。ガヴリールに告白した男子を殺す練習をしているわ」ブルブルブルブル
ヴィーネ『す、すいません。もうガヴリールには手を出しません(低音)』
ヴィーネ『あ!? 今さら遅いのよ!!』
グサグサグサグサグサグサグサグサ
サターニャ「急に一人二役やりだしたわ……」ブルブルブルブル
ヴィーネ『この第六天真王と呼ばれた私の友達によくも! このっ!』
グサグサグサグサグサグサグサグサ
サターニャ「ヴィネットそんな風に呼ばれた事なんてないでしょ! 地味に天真って間に入ってるし」
ヴィーネ『おい、そこの奴見てんだろ』
サターニャ「ひぃ! ごめんなさいヴィネット!! 別に覗く気はなかったのよ!!」
ヴィーネ『こそこそ見やがって!! いったい何のつもりなんだよ!!』グィ
サターニャ「ええぇ!? はぁ! 良かった。練習を見つかった時の練習だったのね」
ヴィーネ『見たからには覚悟できてるんでしょうね!!』
ピュイン パ ヴォオオオォォォン
サターニャ「はああああ!!! 見つかったら相当ヤバい事になるわ」ブルブルブルブル
ヴィーネ『で、見つかったらどうなるか分かったでしょ。出てきなさい』
サターニャ「え?」
ヴィーネ『今出てきたら許してあげるわ』
サターニャ「え? え?」
ヴィーネ『早く出てきなさい!!』
サターニャ「嫌ぁ! 許してヴィネット!!」
ヴィーネ『出てこいって言ってるんだよ!!』グィ
サターニャ「はぁあああ!!!! 良かった。これも練習だったわ」
ヴィーネ『オラ! オラ! オラ! オラ! オラ!』
ピュイン ピュイン ピュイン ピュイン ピュイン ヴォオオヴォオオヴォオオヴォオオヴォオオオオオオオオォォォォォォン
ヴィーネ『ふぅ……。サターニャ、もう出てきていいわよ』
サターニャ「!?」ガタガタガタガタ
ヴィーネ『サターニャ?』
サターニャ「これも練習これも練習これも練習これも練習これも練習」ブツブツブツブツ
ヴィーネ「どうして出てこないのよ?」ヒョコ
サターニャ「ひゃあ!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガタガタガタガタ
ヴィーネ「どう、面白かった?」
サターニャ「え……?」
ヴィーネ「だから、かまいたちのネタよ」
サターニャ「ネタ?」
ヴィーネ「前のキングオブコントでやってたネタ面白かったから自分風にアレンジしてやってみたのよ。サターニャ上手くツッコんでくれたからびっくりしちゃった。」
サターニャ「あーあれね。あれあれ。私も見たわよ(死ぬかと思ったわ……)」バクバクバクバクバク
サターニャ「はぁ……。コントで本当によかったわ……(ガヴリールに告白してきた男子を刺している時の顔が本気っぽかったのは多分気のせいよね)」
タプリス『いいですか、白羽先輩! 私は見てしまったんです!!』
サターニャ「へ?」
ラフィ「えーと、タプちゃん。見たって何を見たんですか?」
タプリス「だから、このノートですよ! 昨日天真先輩の家にお邪魔したときに見つけてしまったんです」
ラフィ「何が書いてあるんですか?」
タプリス「これです!」ドン
ラフィ「これは……お薬手帳ですか?」
タプリス「そうです! この貧血クラッシュ10というお薬をよく見て下さい!!」
ラフィ「特に変わった所のない、貧血のお薬に見えますが……」
タプリス「確かに名前だけは貧血のお薬に見えるかもしれません……。しかし! これは別のお薬だったのです!!」
ラフィ「別のお薬?」
タプリス「そうです! 別のお薬です!!」
ラフィ「どんなお薬なんですか」
タプリス「それはズバリ!! 精力剤です!!」
ラフィ「精力剤!?」
タプリス「彼氏のために精力剤を買って来てたのです! 実は天真先輩は告白を断っていなかったんです! 今朝の会話で全てが繋がりました!!」
ラフィ「そんな事あるわけないじゃないですか。この前、ガヴちゃん立ちくらみするって言ってましたし、これは貧血のお薬ですよ」
タプリス「違います! 私が話していることは全て真実です!! 天真先輩のノートに書いてあったんです!!! 私はノートを見てしまったんですっ!!!!」
ラフィ「まあまあタプちゃん落ち着いてください」
タプリス「しかもこれ、日本で許可が出ていない10r配合タイプなんです!! こんなのを天真先輩に使うだなんて……。人間め許しません!! 絶対に許しません!!!」
ラフィ「その10は鉄分10r配合って意味だと思いますよ」
タプリス「精力剤10r男は今すぐに排除すべきです!!」
ラフィ「精力剤10r男ってガヴちゃんに告白した人間の事ですか?!」
タプリス「そうですよ!! 絶対に許しません! 私はノートをみてしまったんです!!」
サターニャ「ガヴリールが……。そんな……10rだなんて」フラフラ
サターニャ「ガヴリールにもしもの事があったら私どうすればいいのよ……」フラフラ
サターニャ「あ、黒奈」フラフラ
黒奈「胡桃沢先輩、そんなに落ち込んでどうしたんですか?」
サターニャ「ガヴリールに彼氏が出来たのよ」
黒奈「知っています、千咲から聞きました。そこで、別れさせるためにいい作戦を思いついたんです」
サターニャ「何?」
黒奈「睡眠薬飲んだ状態で自動車運転させ、当て逃げさせます。社会的地位が落ちた天真先輩の彼氏は仕方なく悪魔教に出家します」
黒奈「そこで未成年淫行、そしてオフホワイト、野性の感発言をさせてさらに社会的地位を落とさせます。最終的にはお盆芸しか生きる道をなくさせるんです。いい作戦ですよね」
サターニャ「ええそうね。それで行きましょう」フラフラ
黒奈「あのう、私ボケなので何で本編で出会ってないのに普通に会話してるんだよ、とか何でガヴリールの話普通にしてるんだよ、とか、時事ネタ多すぎるだろとか色々ツッコんでくれないと私ただのおかしな悪魔になってしまうんです」
サターニャ「うぅ〜えうっ」ポロポロ
黒奈「胡桃沢先輩……」
サターニャ「私、うっ、ガヴリールに彼氏が出来て、あぅ、初めてガヴリールが好きだって事に気付いたのよぉ!!」ポロポロ
黒奈「大丈夫ですよ、胡桃沢先輩」ナデナデ
サターニャ「もう無理よ!! 私の知ってるガヴリールはもういないのよ!!」ポロポロ
黒奈「天真先輩に彼氏が出来たというのは多分千咲の勘違いです。直接聞いてみれば分かりますよ」ナデナデ
サターニャ「一緒にガヴリールの所までついて来てくれる?」
黒奈「もちろんです」ナデナデ
サターニャ「黒奈……」フラフラ
ガヴの家の前
ピンポーン
ガヴ「ん? なんだサターニャと黒奈か。黒奈原作で私に会った事ないのによく来たな」
黒奈「では私は帰りますね」
サターニャ「ちょっと! 一緒にいてくれるんじゃないの!!」
黒奈「気が変わりました」
スタスタスタスタスタ
サターニャ「ちょっと!」
ガヴ「? で、何の用なんだよ」
サターニャ「……」ブルブルブルブル
ガヴ「大丈夫か?」
サターニャ「……」ブルブルブルブル
ガヴ「震えてどうしたんだよ。寒いのか? まぁ、雨降ってるからな」
サターニャ「寒くなんてないわよ」ブルブルブルブル
ガヴ「とりあえずほら、牛乳レンジでチンしてやったから飲め」
サターニャ「熱ちちちちっ!」
ガヴ「気を付けて飲めよ」
サターニャ「……」ゴクゴクゴク
ガヴ「どうだ?」
サターニャ「美味しいわ」ブルブルブルブルブル
ガヴ「……」
サターニャ「あ! それ……」
ガヴ「?」
サターニャ「それ……」
ガヴ「これか? これは貧血の薬だ」
サターニャ「一粒ちょうだい!」
ガヴ「あ、サターニャも貧血なのか? 前に買ったサプリメントあるからそっちじゃ駄目か?」
サターニャ「名前は!?」
ガヴ「貧血クラッシュ10だ」
サターニャ「そっちが良いわ!! ちょうだい!!」
ガヴ「ああ……。今水持って来るから待ってろ」
サターニャ「あん」ゴクン
ガヴ「水なしで飲むなよ」
サターニャ「(これでガヴリールに彼氏が出来たか分かるわ。これで私が変な気分になったらガヴリールに彼氏決定よ)」
ガヴ「で、今日は何の用なんだ?」
サターニャ「なんでも、ないのよ。なんでも」ブルブルブルブルブル
数時間後
サターニャ「///」ブルブルブルブルブル
ガヴ「……」ピコピコ
サターニャ「(どうしよう……。身体が火照って、頭がくらくらしてきたわ。あれはやっぱり精力剤だったのね。と、いうことはつまりガヴリールには)うぅ〜えうっ///」ポロポロ
ガヴ「ん? サターニャ何で泣いてるんだよ!! どうしたんだ?」
サターニャ「触れないで! ガヴリールには、うっ!///」ポロポロ
ガヴ「? 私には何なんだよ」
サターニャ「彼氏がいるのに……えうぅっ///」ポロポロ
ガヴ「何言ってるんだよ。だからあれは断ったって言っただろ」
サターニャ「だったらどうして私は変な気分になってるのよ! 身体が火照って、頭がくらくらして、さっき飲ませた薬は精力剤だったんでしょ!! それ飲んで彼氏とするんでしょ!!!///」
ガヴ「だから何言ってるんだよ。さっき飲ませたのは貧血のサプリメントだ」
サターニャ「だったら、どうして私はこんな風になってるのよ!!///」
ガヴ「まさか」ペタ
サターニャ「えっ! ええ!?///」
ガヴ「ちょっと待ってろ。今体温計持って来る」
ガヴ「38度5分、完全に風邪だな」
サターニャ「へくちゅ!」
ガヴ「震えてて変だと思ってたら風邪だったのか、朝もくしゃみしてたし。まぁ、季節の変わり目だからな。ヴィーネが風邪ひいた時に買ったおかゆ残ってるから作ってやる。ちょっと待ってろ」
サターニャ「ガヴリールゥ……」ブルブルブルブル
ガヴ「その前にベッドだな。片付けてやるから寝て待ってろ」
ガサゴソ
サターニャ「へくちゅ!」ブルブルブルブル
ガヴ「ま、サターニャなら寝て安静にしてれば一晩で治るだろうな」
サターニャ「うぅ……」ブルブルブルブル
ガヴ「ほら、片付いた。寝ろ」
サターニャ「ええ」ブルブルブルブル
ガヴ「おかゆで来たぞ。あーんしろ」
サターニャ「あー」
ガヴ「ふーふー、あーん」
サターニャ「ん」モグモグ
ガヴ「どうだ?」
サターニャ「美味しいわ」
ガヴ「ほら。ふーふー、あーん」
サターニャ「あーん」モグモグ
ガヴ「まだ食欲はあるか? 何だったらおかず作るけど」
サターニャ「今日のガヴリール優しい……」
ガヴ「前にヴィーネにも同じような事言われたけど、こんなの優しさとかじゃないでしょ」
サターニャ「ガヴリール……。げほぉ! ごほぉ!」
ガヴ「大丈夫か?」スリスリ
サターニャの夢の中
ガヴ『これが私の彼氏だ』
人間『こんにちは、サターニャちゃん』
サターニャ『え!? ちょっと、告白は断ったんじゃないの!?』
ガヴ『ああ、あれか。あれは嘘だ』
人間『いやー天使と付き合えるなんて幸せだな』
サターニャ『ガヴリール考え直して!! 人間と天使が付き合うなんて駄目なのよ!!』
ガヴ『何でだよ、別にいいだろ』
サターニャ『駄目なものは駄目!!』
人間『別にいいでしょ、ねぇ』
ガヴ『そうだぞ。私が一生天国に行くまで世話してやるからな』
人間『嬉しいな。天使最高!!』
サターニャ『駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目!!!!』
ガヴ『こいつ邪魔だな。時間爆破して産まれなくしようぜ』
人間『分かった』ポチ
ブウォン
サターニャ『ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!』
サターニャ「はああっ! はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。げほふぉほ!」
ガヴ「おはよう」
サターニャ「え? 今何時?」
ガヴ「まだ十時だ。あと、付き合ってないって言ってるだろ。何度言ったら分かるんだよ」
サターニャ「ごほぉげへ!」
ガヴ「ほら、のど飴買って来たから舐めろ」
サターニャ「ふぁりふぁふぉ(ありがと)」コロコロ
ガヴ「私はお風呂行ってくるからテレビ見るでもまた寝るでも好きな事してていいぞ」
サターニャ「……」ギュ
ガヴ「ん?」
サターニャ「行かないで……」
ガヴ「……」
サターニャ「……」ドキドキ
ガヴ「……。はぁ、分かった、今日だけだからな」
サターニャ「!!」
ガヴ「ま、風呂くらい一週間入らなくても平気だからな」
サターニャ「一週間!?」
ガヴ「ああ。梅雨の時なんてお風呂入らなかったら頭にカビ生えて来てびっくりしたな」ハハハ
サターニャ「今すぐ入ってきて!!! お願いだから!!!!!!」
ガヴ「そんな大きな声出すなよ。また咳き込むぞ」
サターニャ「ぐふぇ! ごへぇ!!!」
ガヴ「言わんこっちゃないな」スリスリ
サターニャ「うぅ……」
ガヴ「とりあえずお風呂入ってくるから、その後寝ような」
サターニャ「うん……」
ガヴ「さて、お風呂入り終わった事だし寝るか」
サターニャ「…………」
ガヴ「なんだ? 私ならいつも床で寝てるから気にしなくて良いぞ」
サターニャ「でも……」
ガヴ「私だって、病人床に寝せるまで堕ちてないからな」
サターニャ「ん…………………………………………」
ガヴ「じゃあな。おやすみ」
ピ
サターニャ「ねぇ、ガヴリール」
ガヴ「寝ろ」
サターニャ「大事な話があるの……」
ガヴ「私も大事な話だ。早く寝ろ」
サターニャ「今話さなきゃ駄目なの」
ガヴ「今話せることは明日でも話せる。明日話せ」
サターニャ「ねぇ、『金だけ渡して私には関わらない人』なら付き合ってもいいって言ったわよね」
ガヴ「言ったな。寝ろ」
サターニャ「私、大悪魔になるのやめて、実家の洋菓子店を継ぐわ。ガヴリールを養うけど、関わらないって言うのは無理よ。だって私ガヴリールが好きだから……」
ガヴ「寝ろっ」
風邪を引いてしまっていつも元気な子が気弱になっちゃう
このシチュまじ王道
サターニャ「ねぇ、ガヴリール! 私じゃ、ごほぉ! げほぉ!!」
ガヴ「だから寝ろって言っただろ。そんなんじゃ治るものも治らないだろ」
サターニャ「がはぁ! はぁ……はぁ……」
ピ ピカァ
ガヴ「はぁ……。ほら、背中さすってやるから。大丈夫か?」ナデナデ
サターニャ「あぁ……死ぬかと思った」
ガヴ「ほら、のど飴やるから舐めながら寝ろ」
サターニャ「はむ。でも、まだ返事聞いてないわよ!」コロコロ
ガヴ「大声出すなよ。また咳き込むぞ」
サターニャ「でも……」
ガヴ「ほら、ベッドで一緒に寝てやるから」
サターニャ「え!?」
ガヴ「これなら寝られるだろ」
サターニャ「え!! それ、げへぇ!! ごほおぉ! がっ!」ポロ
ガヴ「だから大声出すなって言ってるだろ」
サターニャ「はぁ……はぁ……はぁ……アメが……。それって」
ピ
サターニャ「そんな嘘よ! 告白しておいてこう言うのも何だけど、ガヴリールがそんな……」
ガヴ「おやすみ、サターニャ」
翌日
タプリス「天真先輩! 風邪をひいたというのは本当なのですか!?」
黒奈「千咲、病人の前なんだから大声出さない」
タプリス「はっ! すいません、天真先輩!!」
ガヴ「ああ、来たのか。風邪うつると大変だからマスクしろ」
サターニャ「はい、ガヴリールあーんっ」ニコニコ
ガヴ「あーん」モグモグ
黒奈「胡桃沢先輩も、マスク」
サターニャ「私は平気よ! なんたって、この風邪は私が移したんだから、抗体持ってるわっ!」ニコニコ
タプリス「はぁ、でも、天真先輩が風邪ひいてると言うのに、胡桃沢先輩はどうしてそんなに笑顔なんですか? まさか、悪魔の本性表したんですか!?」
サターニャ「んふふふ。ガヴリール、教えてあげて」ニコニコ
ガヴ「教えない。なんとなく察しろ」
黒奈「分かりました」
タプリス「え!? 黒奈さん分かったんですか!?」
サターニャ「んふふふふ。ふーふーふー、はい、あーん」ニコニコ
ガヴ「あーん///」モグモグ
完
乙
初っ端から勢いがあって良かったわ
勢いのままガヴの家へお泊まりまで行っててダレる事なく読めた
ガヴとサターニャでお泊まり会とか最高だよな
また是非書いてくれ、見付けたら支援するぜ!
>>24
最近ガヴサタ書きたい衝動に駆られているので、必ずまた書きます!! なんかギャク色というか現実と想像が入り混じったような話だった。
乙
>>25
やった! 次回作もめっちゃ期待してる!
こういう直接描写せずに間接的に匂わす描き方も好きだな