韓国政府が、世界的な韓流ブームを追い風に食品輸出の拡大を狙っている。ドラマや映画で韓国食品が頻繁に登場し、各地の視聴者の関心が高まっているためだ。政府は「革新成長の中心」とした産業集積地で、企業を全面支援。世界で「Kフード」としてブランド化し、シェア拡大と競争力強化を図る。(共同通信 光山正一)
▽北米でキムチふりかけ
「輸送時に強い衝撃を受けても破裂しないパウチを新たに開発した」。韓国南西部全羅北道益山市の産業集積地「フードポリス」(232ヘクタール)の研究施設で、男性職員が桃が入った透明のパウチを勢いよく地面にたたきつけてみせた。桃は無傷だった。
▽ドラマや映画で高い関心
韓国政府によると、韓国産の農林畜産食品の輸出額は、2019年の70億ドル(約1兆円)から伸び続け、2023年は91億ドルまで拡大。主な輸出先は日本、中国や台湾、米国、東南アジアで、即席ラーメン、菓子類、米加工食品が上位に入る。
共同通信 2024/12/07
https://nordot.app/1237901985055802225