今年7−9月期の韓国経済が前期比0.1%成長にとどまった。4−6月期のマイナス成長(−0.2%)から1期ぶりに反騰したが、成長を牽引していた輸出が減少した影響だ。反騰幅は韓国銀行(韓銀)の8月の予測値(0.5%)や市場の期待を大きく下回った。
韓銀は5日、7−9月期の実質国内総生産(GDP)成長率(直前期比・暫定値)を0.1%と発表した。先月発表した速報値と同じだ。ただ、速報値に利用できなかった一部の実績資料を反映し、詳細内容には変化がある。四半期別の成長率は2023年1−3月期から今年1−3月期まで5期連続でプラス成長を維持したが、1.3%のぼる1−3月期の成長率の影響で4−6月期には−0.2%となった。
7−9月期の成長率を部門別に見ると、輸出が自動車・化学製品などを中心に0.2%減少した。建設投資も建物の建設を中心に3.5%減少した。一方、輸入は機械・装備などを中心に1.6%増え、民間消費も電気・ガス・乗用車など財貨と医療・運送などサービス部門で共に増加して0.5%成長した。設備投資も半導体製造用装備など機械類と航空機など運送装備中心に6.5%増加した。政府の消費も健康保険給与費など社会保障現物給与などの影響で0.6%増えた。
韓銀経済統計局のカン・チャング国民計定部長は「ストライキなどの影響で7−9月期の自動車輸出が減少し、化学分野では中国の需要不振の影響を受けた」とし「輸出は10−12月期に入っても鈍化している」と説明した。最近の戒厳事態が成長率に悪影響を及ぼすという懸念について、韓銀の李昌.(イ・チャンヨン)総裁は「短時間で戒厳が解除されたため経済成長率見通しを変える必要は大きくない」とし「戒厳に関連する影響は少ないとみる」と述べた。
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