2023年01月11日、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「外交部・国防部業務報告」を受ける会議を行いました。
第20代大統領室からこの会議における尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の発言についてのプレスリリースが出ていますが、これが異例の長文です。
日本・アメリカ合衆国との協力関係についての言及もあり、また特筆すべきは合衆国との核シェアリングについて明確に打ち出したことです。
非常に長いのですが、以下に全文を引用してみます。核関連については後半部分になりますので、スクロールしてください。
面倒くさい方は強調文字・アンダーラインの部分だけでもお読みいただければ幸いです。
※長いので抜粋
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そのため、KMPRをしっかりと機能させ、まずは挑発心理自体を押さなければならないと思います。北朝鮮の核に対する確固たるKMPRとはなんでしょうか? それは、韓国と合衆国による強力な拡張抑制と合衆国の核資産の運用における共同企画と共同実行、つまり核資産運用における緊密な協力です。
そのような話は、先にド・ゴールがパリを守るためにニューヨークを諦めることができるのか、と言った例があります。当時はロシアではなくソ連の問題でしたが、北核の脅威というのは韓国だけの脅威ではありません。
合衆国が韓国を守ってくれるかどうかの問題ではなく、今や韓国、日本、合衆国にいわゆる「コモン・インタレスト(common interest)」ができました。
これが韓国だけ、例えばNPT体制を守るために韓国君が私たちを信じていれば私たちが守ってあげるといった概念ではなく、北核は合衆国にも脅威となっています。
今や韓国や日本、アメリカは北核に対してみんな同じ脅威を一緒に背負っています。だからこそ、ジョイントプランニング(joint planning)、ジョイントエグゼキューション(joint execution)が可能になるのです。
もちろん、今より問題が深刻になれば、韓国に戦術的核を配置するかどうか、私たち自身が独自の核を保有することもできます。
もしそうなら、長い時間はかからず、私たちの科学技術でも時間が経てば、より早い時期に私たちも持つことができます。
しかし、常に現実的に可能な手段を選択することが重要です。韓国の安全保障を合衆国が守るという概念ではなく、相互の安全保障利益において共通の利害関係が正確に一致すると見ています。そんな次元で議論が進んでいます。
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というわけで、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は北朝鮮の核に対して、合衆国の核兵器を「資産」と呼び、これを利用すること、また核兵器の保有について言及しました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が「日本の反撃能力の保持」について理解を示した――という報道が日本で出ていますが、今回の大統領発言の焦点はそこではなく「韓国の核保有」について明確に示唆したことにあります。
money1 2023.01.12
https://money1.jp/archives/97607
※関連スレ
【ハンギョレ】尹大統領「核共同演習を論議」、バイデン大統領「ノー」…食い違う回答で混乱招く [1/4] [ばーど★]
http://2chb.net/r/news4plus/1672797067/