北米と肩を並べるほどの産業規模となった中国映画市場。注目作が公開されるたび、驚天動地の興行収入をたたき出していますが、皆さんはその実態をしっかりと把握しているでしょうか? 中国最大のSNS「微博(ウェイボー)」のフォロワー数280万人を有する映画ジャーナリスト・徐昊辰(じょ・こうしん)さんに、同市場の“リアル”、そしてアジア映画関連の話題を語ってもらいます!
【フォトギャラリー】トニー・レオンも登場!第27回釜山国際映画祭の様子
https://eiga.com/news/20221211/10/2/?cid=news_20221211_9_m
カタールで開催されているFIFAワールドカップ2022が、昼夜を問わず、盛り上がっています。会場内にいる観客は、ほぼマスク無しの状態。「コロナよ、さようなら」「やっと元の生活に戻った」等々、喜びの声が聞こえてきています。一方、日本国内では“第8波”に関する報道が続いていますが、人々がコロナの存在を忘れかけているようにも見える……そんな風に感じています。
世界の映画業界に視点を移しましょう。早い段階から「withコロナ」を徹底してきた欧米では、今年のカンヌ国際映画祭から“ほぼ通常開催”に。その後、多少の制限はあっても、ほとんどの映画祭がフィジカル開催となっていきました。ところが、アジア各国の渡航制限が想像以上に長く、まだ完全には自由に動くことができませんでした。10月に入ってから、日本、韓国の渡航制限が緩和。ようやく制限なしでの渡航が可能となり、映画業界の交流も一気に盛り上がったという印象を受けます。
今回は、今秋に行われた第27回釜山国際映画祭、第35回東京国際映画祭、第24回東京フィルメックスの内容に触れつつ、映画祭の新たな動向を紹介します。
まずは、10月5日に開幕した第27回釜山国際映画祭について。2020年&2021年はフィジカル開催でしたが、「海外からプレスを呼ばない」「規模縮小」といった制限がありました。今年は韓国政府の渡航対策の全面緩和(PCR検査&ワクチン接種の証明も必要なし)を受けて、3年ぶりの通常開催となり、私も3年ぶりに現地入り。映画祭初日、メイン会場「映画の殿堂」を訪れた際は、場内の熱気に驚きつつ、とても感動していました。ようやく“完全復活”と言えるでしょう。
第27回は、71カ国から242本の作品が集結。30スクリーンを使用して、10日間上映されました。動員は16万人以上。着席率は約75%。舞台挨拶やオープントークなどが約360回。1600人以上の海外ゲストが映画祭やマーケットに参加していました。ラインナップも相変わらず豪華! 三大映画祭の受賞作、話題作などをはじめ、アジア各国の新鋭監督の作品、2022年における韓国映画の良作など、本当に観たいと思える作品が多かった……。
※続きは元ソースで
Yahoo!Japan/映画.com 12/11(日) 17:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/51289bb299ad106a579b37f24246289aab0ca547