◆週末には行列が!
『ラーメン荘 夢を語れ北京』のラーメン
中国・北京市にあるラーメン店で、日本の「二郎系ラーメン」や「町中華」が大人気となっている。おもに若者たちの間で流行しているのだという。
「二郎系」「町中華」の流行の中心にあるのは、北京市中心部にあるラーメン店『ラーメン荘 夢を語れ北京』である。週末には行列ができるほどの人気を博している。
この店を、中国人の時シン(シー・シン、「シン」は「日へんに斤」)さんと共同で切り盛りする小田島和久さんによると、来店したお客さんの間では「二郎系ラーメンは日本と同じ味。町中華は油が少なめでヘルシー」と好評で、家族そろって食べに来る中国人ファンも少なくないという。
同店がオープンしたのは2016年6月。当初は北京市内の別の地区で開業したが、日本人が多い「麦子店エリア」に移転すると、徐々に近所に住む日本人駐在員らが食べに来るようになった。彼らが中国人の友人を誘って再び来店。すると噂が一気に広がり、中国人客が増えていった。今では顧客の約半数が中国人になり、週末は行列ができるほど評判店になったのである。
「中国人のお客さんは20~40代の男女が多いですね。男性は数人で連れだってきたりしますが、女性はだいたい2人、あるいは1人で食べに来る人もいます。
中国人のお客さんの特徴は、何らかの日本体験があって日本好きな人。日本留学した経験のある人だったり、日本旅行に行って、日本でラーメンを食べたことがある人、日本のアニメなどサブカルチャー好きな人たちですね。
お客さんは、食べてみて『わー、これは日本の二郎と同じ味だー』と感激して、それを中国の斗音(ドウイン=ショート動画のSNS)などに投稿してくれたりする。それを見た中国人が店を探してやってくるといったサイクルで、どんどん口コミが広がっていきました。
中にはSNSで知って、上海や四川省からわざわざ食べに来てくれたお客さんもいるんですよ。コロナ禍でなかなか日本旅行に行けないこともあって、日本を懐かしがり、日本と同じ味を追い求めてきてくださっているようです」(小田島さん)
ちなみに、二郎系ラーメンとは、東京・三田にある『ラーメン二郎』の影響を受けたラーメンのことで、豚骨ベースのスープに極太の麺、大量の野菜、分厚いチャーシュー、ニンニクや豚の背脂などがのっているのが特徴だ。
◆「まるで日本にいるみたい!」
『ラーメン荘 夢を語れ北京』のラーメン
中国版食べログといわれる「大衆点評」を見ると、北京市内だけでも店名に「二郎」と入っている「日式ラーメン店」は数店舗確認できるが、小田島さんは、日本やアメリカなどで「二郎系ラーメン」を提供しているラーメン店「夢を語れ」の創業者、西岡津世志さんから直接指導を受け、お墨付きをもらった本格派だ。
小田島さんは、もともとは日本でフランス料理のコックをしていたが、友人である中国人の時さんに誘われ、思い切って中国に渡った。二郎系ラーメンの作り方を一から学び、習得したことから、顧客の中には「北京にいながらにして、本物の味と出会えた」といってくれる人が増えた。
「大衆点評」に投稿された顧客のコメントを見ると、味の良さもさることながら「店内は日本のラーメン屋さんみたいな雰囲気!」「まるで日本にいるみたいな感じ」と店の佇まいに対する書き込みも多い。
店内はカウンター12席、テーブル席が4つだが、赤いカウンターテーブルや丸椅子、壁に無造作に貼られたビールのポスターなども、日本のどこにでもあるラーメン店のような味を醸し出している。
メニューを見ると、二郎系ラーメンの「並」は58元(約1160円)、「ミニ」は45元(900円)だが、並サイズは1kgくらいの分量になるため、女性同士ならシェアして食べる人もいるという。
(続く)
11/18(金) 7:33配信
現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/90b964b5b109b0ced09cdd6361fb01f36c711ab1
『ラーメン荘 夢を語れ北京』のラーメン
中国・北京市にあるラーメン店で、日本の「二郎系ラーメン」や「町中華」が大人気となっている。おもに若者たちの間で流行しているのだという。
「二郎系」「町中華」の流行の中心にあるのは、北京市中心部にあるラーメン店『ラーメン荘 夢を語れ北京』である。週末には行列ができるほどの人気を博している。
この店を、中国人の時シン(シー・シン、「シン」は「日へんに斤」)さんと共同で切り盛りする小田島和久さんによると、来店したお客さんの間では「二郎系ラーメンは日本と同じ味。町中華は油が少なめでヘルシー」と好評で、家族そろって食べに来る中国人ファンも少なくないという。
同店がオープンしたのは2016年6月。当初は北京市内の別の地区で開業したが、日本人が多い「麦子店エリア」に移転すると、徐々に近所に住む日本人駐在員らが食べに来るようになった。彼らが中国人の友人を誘って再び来店。すると噂が一気に広がり、中国人客が増えていった。今では顧客の約半数が中国人になり、週末は行列ができるほど評判店になったのである。
「中国人のお客さんは20~40代の男女が多いですね。男性は数人で連れだってきたりしますが、女性はだいたい2人、あるいは1人で食べに来る人もいます。
中国人のお客さんの特徴は、何らかの日本体験があって日本好きな人。日本留学した経験のある人だったり、日本旅行に行って、日本でラーメンを食べたことがある人、日本のアニメなどサブカルチャー好きな人たちですね。
お客さんは、食べてみて『わー、これは日本の二郎と同じ味だー』と感激して、それを中国の斗音(ドウイン=ショート動画のSNS)などに投稿してくれたりする。それを見た中国人が店を探してやってくるといったサイクルで、どんどん口コミが広がっていきました。
中にはSNSで知って、上海や四川省からわざわざ食べに来てくれたお客さんもいるんですよ。コロナ禍でなかなか日本旅行に行けないこともあって、日本を懐かしがり、日本と同じ味を追い求めてきてくださっているようです」(小田島さん)
ちなみに、二郎系ラーメンとは、東京・三田にある『ラーメン二郎』の影響を受けたラーメンのことで、豚骨ベースのスープに極太の麺、大量の野菜、分厚いチャーシュー、ニンニクや豚の背脂などがのっているのが特徴だ。
◆「まるで日本にいるみたい!」
『ラーメン荘 夢を語れ北京』のラーメン
中国版食べログといわれる「大衆点評」を見ると、北京市内だけでも店名に「二郎」と入っている「日式ラーメン店」は数店舗確認できるが、小田島さんは、日本やアメリカなどで「二郎系ラーメン」を提供しているラーメン店「夢を語れ」の創業者、西岡津世志さんから直接指導を受け、お墨付きをもらった本格派だ。
小田島さんは、もともとは日本でフランス料理のコックをしていたが、友人である中国人の時さんに誘われ、思い切って中国に渡った。二郎系ラーメンの作り方を一から学び、習得したことから、顧客の中には「北京にいながらにして、本物の味と出会えた」といってくれる人が増えた。
「大衆点評」に投稿された顧客のコメントを見ると、味の良さもさることながら「店内は日本のラーメン屋さんみたいな雰囲気!」「まるで日本にいるみたいな感じ」と店の佇まいに対する書き込みも多い。
店内はカウンター12席、テーブル席が4つだが、赤いカウンターテーブルや丸椅子、壁に無造作に貼られたビールのポスターなども、日本のどこにでもあるラーメン店のような味を醸し出している。
メニューを見ると、二郎系ラーメンの「並」は58元(約1160円)、「ミニ」は45元(900円)だが、並サイズは1kgくらいの分量になるため、女性同士ならシェアして食べる人もいるという。
(続く)
11/18(金) 7:33配信
現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/90b964b5b109b0ced09cdd6361fb01f36c711ab1