ウォン・ドル為替レートは18.4ウォン安で、KOSPIは2200台を切る
国債利回り、年内最高値に近づく…
当局、相次ぐ市場安定化措置
「アップル発」の世界経済鈍化への恐怖や韓国半導体業界の収益悪化、中国人民元の下落などにより、韓国金融市場は、株式・為替レート・債券すべての「トリプルカオス」に陥った。当局は国債2兆ウォン(約2000億円)分のバイバック(繰上り償還・買い入れ、企画財政部)、国債3兆ウォン(約3000億円)の買い入れ(韓国銀行)、証券市場安定ファンドの再稼動協議に着手(金融委員会)など、市場安定化措置を総動員で打ち出した。
28日のソウル外国為替市場では、ウォン・ドル為替レートは前日より18.4ウォン安い1ドル=1439.9ウォンで取引を終えた。取引中に一時1ドル=1442.2ウォンまでウォン安になった。上げ下げを繰り返し、取引終盤に1ドル=1440ウォンを下回った。市場では当局が物量介入(ドル売り)に出たと推定された。世界的なドル高と人民元安が続くことなどが影響を及ぼした。主要6カ国の通貨の対ドルレートを示すドルインデックスは、一時114.7台まで上昇し2002年4月以来最高値を記録し、人民元は、今年と来年の大幅な中国経済成長率見通しの下方修正(今年の成長率見通し3.2%、26日経済協力開発機構)などにより、一時1ドル=7.22元(2008年1月末以来の最安値)まで下がった。
国債利回りも激しく上昇した。韓国国債3年物は、国内景気の鈍化への不安などが襲い、前日より0.034ポイント上昇(債券価格の下落)の年4.338%を記録した。午前には年4.488%となり年内の最高値(4.548)に近づいたが、午後には当局の債券市場安定措置のニュースが報じられ、小幅な上昇傾向で取引を終えた。米国の急激な基準金利引き上げと英国の景気浮揚策の余波により、全世界の国債利回りは大幅に上昇中(国債価格の下落)だ。
株式市場も全面安で2200台を切った。この日の韓国総合株価指数(KOSPI)は54.57(2.45%)下げた2169.29で取引を終えた。2020年7月20日(2198.20)以来、約2年2カ月ぶりに2200台が崩れた。2300台を越えた23日以降、わずか3取引日で2200台も崩れた。コスダック指数も673.87で取引を終え、前日より24.24(3.47%)急落した。
市場では、アップルの増産撤回のニュースが報じられ景気鈍化への懸念が目立った影響だと解釈された。この日ブルームバーグは、アップルが需要鈍化の可能性を考慮し、iPhoneの増産計画を撤回したと報じた。市場参加者らは、iPhoneの衝撃をサムスン電子やSKハイニックスなどの実績不振を予告する知らせと受け止めている。さらに27日(現地時間)、欧州とロシアを結ぶガスパイプラインのノルドストリーム1で漏出事故が発生した影響により、欧州連合(EU)の景気低迷に対する懸念も強まっている。同日に報じられた「世界的な景気低迷が近づいている。すべての指標が世界貿易の成長率下落傾向を示している」(ンゴジ・オコンジョ・イウェアラWTO事務総長)や「2023年は確実に困難な年になるだろう」(クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行総裁)という発言も影響を及ぼしたものとみられる。
当局はこの日終日、市場安定化措置を相次いで打ち出した。韓国銀行は国債(3・5・10年物)3兆ウォン分を市場から買い入れる。企画財政部も30日に2兆ウォン規模の国債バイバックを実施する予定だ。いずれも市場に流れている国債の流通量を減らし、債券価格を引き上げようとする趣旨によるものだ。金融当局も、証券市場安定ファンド(推定で約10兆ウォン(約1兆円))を再稼動し、株価急落を最小化すると明らかにした。
イ・ジェヨン記者、チョン・スルギ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
9/29(木) 8:39配信
ハンギョレ新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/58396f00b1ebea22f3cd38ae73417576e48d83b2
関連スレ
【中央日報】今度は中国のハードランディング懸念…急落するウォン、「1ドル=1439.90ウォン」 [9/29] [昆虫図鑑★]
http://2chb.net/r/news4plus/1664407282/
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当局、相次ぐ市場安定化措置
「アップル発」の世界経済鈍化への恐怖や韓国半導体業界の収益悪化、中国人民元の下落などにより、韓国金融市場は、株式・為替レート・債券すべての「トリプルカオス」に陥った。当局は国債2兆ウォン(約2000億円)分のバイバック(繰上り償還・買い入れ、企画財政部)、国債3兆ウォン(約3000億円)の買い入れ(韓国銀行)、証券市場安定ファンドの再稼動協議に着手(金融委員会)など、市場安定化措置を総動員で打ち出した。
28日のソウル外国為替市場では、ウォン・ドル為替レートは前日より18.4ウォン安い1ドル=1439.9ウォンで取引を終えた。取引中に一時1ドル=1442.2ウォンまでウォン安になった。上げ下げを繰り返し、取引終盤に1ドル=1440ウォンを下回った。市場では当局が物量介入(ドル売り)に出たと推定された。世界的なドル高と人民元安が続くことなどが影響を及ぼした。主要6カ国の通貨の対ドルレートを示すドルインデックスは、一時114.7台まで上昇し2002年4月以来最高値を記録し、人民元は、今年と来年の大幅な中国経済成長率見通しの下方修正(今年の成長率見通し3.2%、26日経済協力開発機構)などにより、一時1ドル=7.22元(2008年1月末以来の最安値)まで下がった。
国債利回りも激しく上昇した。韓国国債3年物は、国内景気の鈍化への不安などが襲い、前日より0.034ポイント上昇(債券価格の下落)の年4.338%を記録した。午前には年4.488%となり年内の最高値(4.548)に近づいたが、午後には当局の債券市場安定措置のニュースが報じられ、小幅な上昇傾向で取引を終えた。米国の急激な基準金利引き上げと英国の景気浮揚策の余波により、全世界の国債利回りは大幅に上昇中(国債価格の下落)だ。
株式市場も全面安で2200台を切った。この日の韓国総合株価指数(KOSPI)は54.57(2.45%)下げた2169.29で取引を終えた。2020年7月20日(2198.20)以来、約2年2カ月ぶりに2200台が崩れた。2300台を越えた23日以降、わずか3取引日で2200台も崩れた。コスダック指数も673.87で取引を終え、前日より24.24(3.47%)急落した。
市場では、アップルの増産撤回のニュースが報じられ景気鈍化への懸念が目立った影響だと解釈された。この日ブルームバーグは、アップルが需要鈍化の可能性を考慮し、iPhoneの増産計画を撤回したと報じた。市場参加者らは、iPhoneの衝撃をサムスン電子やSKハイニックスなどの実績不振を予告する知らせと受け止めている。さらに27日(現地時間)、欧州とロシアを結ぶガスパイプラインのノルドストリーム1で漏出事故が発生した影響により、欧州連合(EU)の景気低迷に対する懸念も強まっている。同日に報じられた「世界的な景気低迷が近づいている。すべての指標が世界貿易の成長率下落傾向を示している」(ンゴジ・オコンジョ・イウェアラWTO事務総長)や「2023年は確実に困難な年になるだろう」(クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行総裁)という発言も影響を及ぼしたものとみられる。
当局はこの日終日、市場安定化措置を相次いで打ち出した。韓国銀行は国債(3・5・10年物)3兆ウォン分を市場から買い入れる。企画財政部も30日に2兆ウォン規模の国債バイバックを実施する予定だ。いずれも市場に流れている国債の流通量を減らし、債券価格を引き上げようとする趣旨によるものだ。金融当局も、証券市場安定ファンド(推定で約10兆ウォン(約1兆円))を再稼動し、株価急落を最小化すると明らかにした。
イ・ジェヨン記者、チョン・スルギ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
9/29(木) 8:39配信
ハンギョレ新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/58396f00b1ebea22f3cd38ae73417576e48d83b2
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http://2chb.net/r/news4plus/1664407282/