韓国の海洋警察と海軍が北朝鮮軍に銃殺された海洋水産部公務員の遺体捜索作業を西海の北方限界線(NLL)から南に5マイル以上離れた海域でのみ行っていることが3日、確認された。これについて、韓国側の正当な調査作業を「領海侵犯」と主張し、NLL無力化を試みた北朝鮮の意図に巻き込まれているとの指摘が出ている。
野党「国民の力」のチョン・ジョムシク議員の要請に応じて海上警察が提出した資料によると、海洋警察と海軍は先月24日午後から、NLLから南に約8キロ離れたたところを、4つの区域に分けて、海軍が北、海洋警察が南を調査する方式で公務員の遺体捜索作戦を行った。NLLと近接地域までの調査活動を行う場合、北朝鮮軍との衝突する恐れがあるという理由だった。
ところが、海洋警察は先月26日、潮の流れを分析した結果、公務員の遺体が韓国の海洋警察・海軍調査範囲近くで漂流している可能性があるとする分析を行っていたことが分った。先月22日に黄海南道の岬である登山串付近で殺害された公務員の遺体は、26日午後9時ごろ、韓国海洋警察・海軍調査範囲の北3.2キロまで流された可能性がある、というものだった。
しかし、海洋警察と海軍は、公務員の遺体漂流推定点を調査しなかったという。海洋警察などは調査区域から3.2キロ離れた地点は、双眼鏡を使った観測が可能で、北との衝突の懸念があったため、調査しなかったと、チョン議員側に回答した。その後海洋警察は27日、公務員の遺体がNLL付近まで再び流されたと推定した。
チョン議員は「金正恩委員長に謝罪まで受けた韓国政府が北朝鮮に協力を要請して遺体漂流地点を調査すべきだ」とし、「それでも北朝鮮が『領海侵犯するな』と主張しているので、北の顔色をうかがって韓国の領海と同様のNLL以南海域もきちんと調査していない」とコメントした。
北朝鮮の朝鮮中央通信は先月27日、「南朝鮮当局に警告する」という見出しで韓国海軍と海洋警察の捜索作業について「われわれ(北)側の水域を侵犯している」とし、「不正な侵入行為を直ちに中止することを要求する」と主張した。今回の事件について「申し訳なく思っている」という金正恩委員長発言が伝えられた二日後だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/800e86121e5182aeed78f74cc37c935f91ce06cd
野党「国民の力」のチョン・ジョムシク議員の要請に応じて海上警察が提出した資料によると、海洋警察と海軍は先月24日午後から、NLLから南に約8キロ離れたたところを、4つの区域に分けて、海軍が北、海洋警察が南を調査する方式で公務員の遺体捜索作戦を行った。NLLと近接地域までの調査活動を行う場合、北朝鮮軍との衝突する恐れがあるという理由だった。
ところが、海洋警察は先月26日、潮の流れを分析した結果、公務員の遺体が韓国の海洋警察・海軍調査範囲近くで漂流している可能性があるとする分析を行っていたことが分った。先月22日に黄海南道の岬である登山串付近で殺害された公務員の遺体は、26日午後9時ごろ、韓国海洋警察・海軍調査範囲の北3.2キロまで流された可能性がある、というものだった。
しかし、海洋警察と海軍は、公務員の遺体漂流推定点を調査しなかったという。海洋警察などは調査区域から3.2キロ離れた地点は、双眼鏡を使った観測が可能で、北との衝突の懸念があったため、調査しなかったと、チョン議員側に回答した。その後海洋警察は27日、公務員の遺体がNLL付近まで再び流されたと推定した。
チョン議員は「金正恩委員長に謝罪まで受けた韓国政府が北朝鮮に協力を要請して遺体漂流地点を調査すべきだ」とし、「それでも北朝鮮が『領海侵犯するな』と主張しているので、北の顔色をうかがって韓国の領海と同様のNLL以南海域もきちんと調査していない」とコメントした。
北朝鮮の朝鮮中央通信は先月27日、「南朝鮮当局に警告する」という見出しで韓国海軍と海洋警察の捜索作業について「われわれ(北)側の水域を侵犯している」とし、「不正な侵入行為を直ちに中止することを要求する」と主張した。今回の事件について「申し訳なく思っている」という金正恩委員長発言が伝えられた二日後だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/800e86121e5182aeed78f74cc37c935f91ce06cd