コロナで中国人の食習慣は変わるか
「野生動物を食べるのは野蛮だって? 動物の内臓には特殊な栄養要素があるのを知らないのかい?」
「豚の内臓や手や足を食べずに捨てる? 冗談はやめてくれ。俺たちは外国人じゃないんだ!」
「野生動物を食べる理由? 美味いからに決まっているじゃないか」
「会食禁止、大皿料理から個別盛り、じか箸ダメで取り箸使え? 食事は腹を満たすものだけじゃないはずだ!」
「取り箸使うなんて、他人行儀だね」
中国では、千年以上続いた習慣を変えるか否かの瀬戸際に立たされている。なかでも生活の基本である食習慣は、コロナ禍のもと、どこまで変化させられるのだろう。
(略)
今回の新型コロナウイルスは、諸説あるものの、武漢の華南海産物市場が発生源というのはほぼ間違いないだろう。市場は今年1月1日に封鎖されたが、この時点で、すでにウイルスは市中に蔓延していたと考えられる。
中国の報道によると、この市場では、普通の加工肉のほか、生きたまま売られる食用動物も多く、具体的には鶏やロバ、羊、豚、ラクダ、キツネ、アナグマ、タケネズミ、ハリネズミ、ヘビと多岐にわたる。まるで動物園である。
規模の違いはあっても、こうした市場は中国全土で存在する。北京、上海のような近代都市も例外ではない。日本で言えば、アメ横や築地や豊洲市場のように、卸売りの他、一般客も買いに行く。
そして中国人消費者は、日々の買い物は、この市場に行く。肉や野菜、海産物など、スーパーで買うより市場のほうが、圧倒的に鮮度が高いし、価格も安い。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機が三種の神器と言われたのは80年代のことで、当時、冷蔵庫がない家庭は普通だった。しかし、別に不自由はない。中国人は冷たいものを嫌ううえ、毎日、市場で新鮮な食材を買えばいい。鶏は生きたまま買ってきて、直前に首をしめて調理する。それが最高のご馳走だった。
新鮮さの他に、食材の珍しさにも、中国人の食に対するこだわりが表れる。
満漢全席といえば、西太后が愛した料理として知られているが、数日間かけて100種類ほどの料理が出されたという。山・陸・海などから珍味が集められ、ツバメの巣・フカひれなどはさほどの高級料理ではなく、ここで言う珍味とは、熊の掌・象の鼻の輪切り・蛇・猿などを指す。
食材は中国料理の基本である。
現代でも、高級になればなるほど、珍しい食材を使った料理が卓上に並ぶ。
外国人駐在員たちは、取引先との接待の場で、望む望まないは関係なく、日本では口にすることのない料理と相対する場面も少なくない。
友人の中国駐在経験者は、コウモリ、ヘビ、ゲンゴロウ、サソリなどを接待の席で食べた経験があると言う。
「多くは鳥類で、キジ、白鳥、クジャクの類は、よく出現しますね。某有名メーカーOBから『駐在員は食べ物に気をつけないといけないよ。変な病気もらったら会社に迷惑かけるからね』と注意されたことを、今回の新型肺炎騒動で思い出しました。でも相手は好意で高い料理をご馳走してくれているわけで、なかなか断れませんよね」
この友人いわく、ヘビは鳥のササミみたいな味だったそうだ。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/14c4f52676a7f7e813b68a9033016badfbbca9ad?page=1
「野生動物を食べるのは野蛮だって? 動物の内臓には特殊な栄養要素があるのを知らないのかい?」
「豚の内臓や手や足を食べずに捨てる? 冗談はやめてくれ。俺たちは外国人じゃないんだ!」
「野生動物を食べる理由? 美味いからに決まっているじゃないか」
「会食禁止、大皿料理から個別盛り、じか箸ダメで取り箸使え? 食事は腹を満たすものだけじゃないはずだ!」
「取り箸使うなんて、他人行儀だね」
中国では、千年以上続いた習慣を変えるか否かの瀬戸際に立たされている。なかでも生活の基本である食習慣は、コロナ禍のもと、どこまで変化させられるのだろう。
(略)
今回の新型コロナウイルスは、諸説あるものの、武漢の華南海産物市場が発生源というのはほぼ間違いないだろう。市場は今年1月1日に封鎖されたが、この時点で、すでにウイルスは市中に蔓延していたと考えられる。
中国の報道によると、この市場では、普通の加工肉のほか、生きたまま売られる食用動物も多く、具体的には鶏やロバ、羊、豚、ラクダ、キツネ、アナグマ、タケネズミ、ハリネズミ、ヘビと多岐にわたる。まるで動物園である。
規模の違いはあっても、こうした市場は中国全土で存在する。北京、上海のような近代都市も例外ではない。日本で言えば、アメ横や築地や豊洲市場のように、卸売りの他、一般客も買いに行く。
そして中国人消費者は、日々の買い物は、この市場に行く。肉や野菜、海産物など、スーパーで買うより市場のほうが、圧倒的に鮮度が高いし、価格も安い。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機が三種の神器と言われたのは80年代のことで、当時、冷蔵庫がない家庭は普通だった。しかし、別に不自由はない。中国人は冷たいものを嫌ううえ、毎日、市場で新鮮な食材を買えばいい。鶏は生きたまま買ってきて、直前に首をしめて調理する。それが最高のご馳走だった。
新鮮さの他に、食材の珍しさにも、中国人の食に対するこだわりが表れる。
満漢全席といえば、西太后が愛した料理として知られているが、数日間かけて100種類ほどの料理が出されたという。山・陸・海などから珍味が集められ、ツバメの巣・フカひれなどはさほどの高級料理ではなく、ここで言う珍味とは、熊の掌・象の鼻の輪切り・蛇・猿などを指す。
食材は中国料理の基本である。
現代でも、高級になればなるほど、珍しい食材を使った料理が卓上に並ぶ。
外国人駐在員たちは、取引先との接待の場で、望む望まないは関係なく、日本では口にすることのない料理と相対する場面も少なくない。
友人の中国駐在経験者は、コウモリ、ヘビ、ゲンゴロウ、サソリなどを接待の席で食べた経験があると言う。
「多くは鳥類で、キジ、白鳥、クジャクの類は、よく出現しますね。某有名メーカーOBから『駐在員は食べ物に気をつけないといけないよ。変な病気もらったら会社に迷惑かけるからね』と注意されたことを、今回の新型肺炎騒動で思い出しました。でも相手は好意で高い料理をご馳走してくれているわけで、なかなか断れませんよね」
この友人いわく、ヘビは鳥のササミみたいな味だったそうだ。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/14c4f52676a7f7e813b68a9033016badfbbca9ad?page=1