【ストックホルムAFP時事】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は27日、2019年の世界の軍事費が計1兆9000億ドル(約204兆円)と過去10年で最高水準になったと発表した。米中インドの3カ国がけん引役となっている。
SIPRIの報告書によると、前年比3.6%増となった世界の軍事費は、米国だけで7320億ドル(約79兆円)と4割近くを占める。オバマ政権で削減が目立った米軍事費は、トランプ政権になって上昇に転じている。
中国の2610億ドル(約28兆円)が米国に続く。SIPRI研究員は「軍事大国として米国と対抗したい思いを中国は隠そうとしなくなった」と指摘した。
インドが711億ドル(約8兆円)で中国を追う。「パキスタンの背後に中国がいる。対抗心で軍備を増強している」と分析されている。
これにロシアとサウジアラビアを加えた上位5カ国で、世界の軍事費の6割を占める。一方、昨年大きく軍事費を増やした国はドイツだった。ロシアの脅威が理由と報告書は解説している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042700122&g=int
時事ドットコム 2020年04月27日09時12分
中国軍の戦闘機「殲16(J16)」=2019年10月、吉林省長春(AFP時事)
インド空軍の輸送機C17とスホイ戦闘機=2019年10月、ニューデリー郊外(AFP時事)
SIPRIの報告書によると、前年比3.6%増となった世界の軍事費は、米国だけで7320億ドル(約79兆円)と4割近くを占める。オバマ政権で削減が目立った米軍事費は、トランプ政権になって上昇に転じている。
中国の2610億ドル(約28兆円)が米国に続く。SIPRI研究員は「軍事大国として米国と対抗したい思いを中国は隠そうとしなくなった」と指摘した。
インドが711億ドル(約8兆円)で中国を追う。「パキスタンの背後に中国がいる。対抗心で軍備を増強している」と分析されている。
これにロシアとサウジアラビアを加えた上位5カ国で、世界の軍事費の6割を占める。一方、昨年大きく軍事費を増やした国はドイツだった。ロシアの脅威が理由と報告書は解説している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042700122&g=int
時事ドットコム 2020年04月27日09時12分
中国軍の戦闘機「殲16(J16)」=2019年10月、吉林省長春(AFP時事)
インド空軍の輸送機C17とスホイ戦闘機=2019年10月、ニューデリー郊外(AFP時事)