アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、中国の習近平国家主席と電話会談することを明らかにしました。アメリカの大学のまとめでは、国内の感染者数が8万2000人余りと、中国を抜いて世界で最も多くなったとしており、感染拡大の抑制が急務となっています。
トランプ大統領は26日、記者会見で、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大をめぐって、中国の習近平国家主席と電話で会談することを明らかにし「先方からの電話だ。実りの多い会談になる」と述べました。
またトランプ大統領は、アメリカで感染者数が急増していることについて「検査を進めてきた結果だ。中国は検査をしているのかどうかすら分からない」と述べ、全米で進めてきたウイルスの検査が功を奏しているという見方を示しました。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が26日に発表した世界の感染者数のまとめによりますと、アメリカの感染者数は8万2000人余りと、中国を抜いて世界で最も多くなりました。
WHO=世界保健機関の26日の発表ではアメリカは、中国、イタリアに次いで3番目に感染者数の多い国となっていますが専門家は、初期の検査態勢の不備が実態の把握を遅らせ、国内の感染者数は、さらに増えると指摘しており、感染拡大の抑制が急務となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200327/k10012352871000.html
NHKニュース 2020年3月27日 9時47分