2020年1月30日、韓国の文在寅大統領は、経済状況悪化への懸念を示した。年が明けてから文大統領は、経済好転と言い続けてきた。しかし、突然の手のひら返しだ。各種指標の悪化を受けても、「すぐに景気は反騰する」と、根拠もないのに楽観的な見方を国民に押し付けてきた。
そこに「新型コロナウィルス」問題だ。これをきっかけに少しずつ態度が変わってきたと言えざるを得ない。
文大統領は、政府ソウル庁舎で「新型コロナウィルス感染症対応総合点検会議」を主宰した。「過度の経済心理萎縮が懸念される」とし「すべての部署が経済状況の管理に万全を期してもらいたい」と述べた。その上で「国内外の金融市場不安や輸出・投資・消費などの韓国経済への影響を総合的に点検し、対策することが必要」と金融の不安定拡大の可能性まで言及したのだ。
未だ発生源、感染ルートがわからず、感染者が、各国で増え続けている。中国と地続きの韓国は、まず経済性への不安感よりも、これ以上患者を増やしてはならないというのが、国の代表である大統領の発言であってしかるべき時期ではないだろうか。なのに、だ。
与党の代表も「新型ウィルス問題でアジア全域が緊張せねばならない」と発言した。アジアの問題だけでなく、今や地球規模の感染症になっているのに、韓国人の理解力は乏しい。
「今年上半期の貿易を増加させる良い時期だったのに」と、暗に新型ウィルスが、もともとグラついていた韓国経済を、今揺らがせているような頓珍漢なことを言っている。
4月には総選挙がある。新型ウィルスに、経済問題まで重なったら、深刻な状態になる。だが、それは、新型ウィルスのせいだろうか。韓国与党は隔離病棟の中で、今一度、自分たちのスタンスを考えてみる機会ではないだろうか。
【編集:RO】
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-Global News Asia- 2020年2月2日 6時15分