韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官は12日、国会の国政監査で「北朝鮮が(平昌冬季)パラリンピックに参加したいと、パラリンピック委員会に申請書を出したことが分かっている」と語った。
しかし北朝鮮は今年5月、非公式に参加の意向を打診しただけで、実際には参加の準備も登録も行わなかった。事実と異なるという指摘が出たことを受け、康長官は後に「まだ参加登録はなされていなかった」と答弁を修正した。
また康長官は、保守系野党「自由韓国党」に所属する尹永碩(ユン・ヨンソク)議員からの「『生存背のう』(非常持ち出し袋)を知っているか」という質問にも即答できず、「もう1回言ってほしい」と言った。尹議員は「『生存背のう』ですよ」と繰り返したが、康長官はまたも「もう1回言ってほしい」と言った。
結局、尹議員が自ら「国民が自己防衛策として購入している。ガスマスク、非常食、飲料水、こういったものが入っている」と説明した。
続いて尹議員は「10日に米国のトランプ大統領が、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官と会った。会合の内容を把握したか」と尋ねた。康長官は「記事を読んだ。おそらく、細かい内容は公館で把握するだろう」と答弁した。尹議員が「もう報告を受けたはずですよね」と言うと、康長官は「まだ報告は入っていない」と答弁した。
さらに、「トランプ大統領の側近のスティーブン・バノン氏と、習近平中国国家主席の側近の王岐山氏が北京で会ったことは把握したか」という質問にも「まだ報告を受けていない」と答えた。これに尹議員が「外相の役割を全く分かっていない」と言うと、康長官は大声で「よく分かっている。把握したら報告をする。まだ報告が入っていない」と言い返した。
与党「共に民主党」の李秀赫(イ・スヒョク)議員は「戦術核と戦略核の違いを説明してほしい」と質問した。これに対し康長官は「戦術核は、すぐに戦時の状況で使用する、そういう兵器で、戦略核は長期的抑止力という観点から、距離や運営面において戦略的意味がある」と答弁した。
そこで李議員が「あまり整理されていないようだ。戦略核は戦時に使用されない、脅迫用だという意味か。誤って理解されているらしい」と言うと、康長官は「はい、あまり…」ときまり悪そうに笑った。ほかにも、康長官は、韓米の協調をめぐる議員らの懸念に対し「きのう(11日)あった(米軍の戦略爆撃機)B1Bの飛行も、われわれのF35と一緒に行われた」と語った。
しかし、10日にB1Bと一緒に飛んだのは韓国空軍のF15K戦闘機だった。韓国軍はステルス戦闘機のF35を持っていない。なお、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐の「韓米同盟破壊」発言については「適切ではない」と語った。
また、小説家・韓江(ハン・ガン)の「6・25(朝鮮戦争)は代理戦争」という言葉を大統領府がフェイスブックに載せたことについて、康長官は「(韓江の)表現や歴史認識に問題がある。(大統領府が)私と協議していたら、載せるなと助言しただろう」と答弁した。
これに対し与党議員らの反発が相次いだことから、外交部は国政監査終了後にメールでのお知らせを通して「6・25は北朝鮮の南侵によって始まった戦争だという点をはっきりさせたくて行った発言。どんなことがあっても韓半島(朝鮮半島)で第2の戦争が起きてはならないという作家の主張には十分同意する」と釈明した。
金真明(キム・ジンミョン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/13/2017101300884.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/13/2017101300884_2.html
しかし北朝鮮は今年5月、非公式に参加の意向を打診しただけで、実際には参加の準備も登録も行わなかった。事実と異なるという指摘が出たことを受け、康長官は後に「まだ参加登録はなされていなかった」と答弁を修正した。
また康長官は、保守系野党「自由韓国党」に所属する尹永碩(ユン・ヨンソク)議員からの「『生存背のう』(非常持ち出し袋)を知っているか」という質問にも即答できず、「もう1回言ってほしい」と言った。尹議員は「『生存背のう』ですよ」と繰り返したが、康長官はまたも「もう1回言ってほしい」と言った。
結局、尹議員が自ら「国民が自己防衛策として購入している。ガスマスク、非常食、飲料水、こういったものが入っている」と説明した。
続いて尹議員は「10日に米国のトランプ大統領が、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官と会った。会合の内容を把握したか」と尋ねた。康長官は「記事を読んだ。おそらく、細かい内容は公館で把握するだろう」と答弁した。尹議員が「もう報告を受けたはずですよね」と言うと、康長官は「まだ報告は入っていない」と答弁した。
さらに、「トランプ大統領の側近のスティーブン・バノン氏と、習近平中国国家主席の側近の王岐山氏が北京で会ったことは把握したか」という質問にも「まだ報告を受けていない」と答えた。これに尹議員が「外相の役割を全く分かっていない」と言うと、康長官は大声で「よく分かっている。把握したら報告をする。まだ報告が入っていない」と言い返した。
与党「共に民主党」の李秀赫(イ・スヒョク)議員は「戦術核と戦略核の違いを説明してほしい」と質問した。これに対し康長官は「戦術核は、すぐに戦時の状況で使用する、そういう兵器で、戦略核は長期的抑止力という観点から、距離や運営面において戦略的意味がある」と答弁した。
そこで李議員が「あまり整理されていないようだ。戦略核は戦時に使用されない、脅迫用だという意味か。誤って理解されているらしい」と言うと、康長官は「はい、あまり…」ときまり悪そうに笑った。ほかにも、康長官は、韓米の協調をめぐる議員らの懸念に対し「きのう(11日)あった(米軍の戦略爆撃機)B1Bの飛行も、われわれのF35と一緒に行われた」と語った。
しかし、10日にB1Bと一緒に飛んだのは韓国空軍のF15K戦闘機だった。韓国軍はステルス戦闘機のF35を持っていない。なお、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐の「韓米同盟破壊」発言については「適切ではない」と語った。
また、小説家・韓江(ハン・ガン)の「6・25(朝鮮戦争)は代理戦争」という言葉を大統領府がフェイスブックに載せたことについて、康長官は「(韓江の)表現や歴史認識に問題がある。(大統領府が)私と協議していたら、載せるなと助言しただろう」と答弁した。
これに対し与党議員らの反発が相次いだことから、外交部は国政監査終了後にメールでのお知らせを通して「6・25は北朝鮮の南侵によって始まった戦争だという点をはっきりさせたくて行った発言。どんなことがあっても韓半島(朝鮮半島)で第2の戦争が起きてはならないという作家の主張には十分同意する」と釈明した。
金真明(キム・ジンミョン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/13/2017101300884.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/13/2017101300884_2.html