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2017/09/01(金) 14:39:05.70ID:CAP_USER警視庁の史料「大正大震火災誌」は1923年の関東大震災で拡散した流言飛語を警察署が知った時系列で記している。発生から1時間後の9月1日午後1時ごろ〈富士山が大爆発〉、午後3時ごろ〈社会主義者や朝鮮人の放火多し〉
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翌日午前10時ごろ〈火災の多くが不逞(ふてい)鮮人の放火、爆弾による〉、午後5時30分〈井水に毒薬投入〉。不安と恐怖をあおられた住民は自警団を組織。検問所を設け朝鮮人を見つけては日本刀や竹やりで襲った。〈猛烈なる迫害を加えた〉と史料にはある
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爆弾と毒薬を持っていると警察に突き出された朝鮮人の所持品は缶詰と砂糖だった―との記載もある。だが内務省はデマを沈静化させるどころか3日朝、地方長官に放火や爆破を事実として伝え、朝鮮人の取り締まり強化を指示した。これが虐殺をさらに拡散させることになった
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日本弁護士連合会は2003年、重大な人権侵害があったとして首相に遺族への謝罪や原因究明を求める勧告をした。これに政府はこたえていない。今年5月には政府の関与を前提とした「遺憾の意」表明の予定はない、との答弁書を閣議決定している
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小池百合子都知事が朝鮮人犠牲者追悼式に追悼文を送ることを取りやめた。なぜなのか明確な説明はない。ヘイトスピーチがやまない時代。熊本地震ではツイッターで「朝鮮人が井戸に毒薬を投げ込んだ」とデマが拡散された。戒めを共有できない社会は歴史を繰り返すように思えて怖い。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170901/KT170831ETI090006000.php
秋田魁新報
沖縄の米軍基地前で抗議活動をしていた市民に向かって防衛省の職員が「日本語分かりますか」と発言し、「方言差別だ」と批判を浴びた。この職員、方言で命を落とした沖縄県人がいたことを知らなかったのだろう
▼94年前の9月1日に発生した関東大震災では、混乱の中で日本人による朝鮮人殺害事件が同時多発的に発生した。犠牲者は、震災による死者・行方不明者10万5千人の1〜数%と推計されている。計算すれば千人から数千人になる
▼地震直後「朝鮮人が放火や略奪をしている」「井戸に毒を入れた」などのデマが、人づてに、あるいは新聞を通じて瞬く間に全国に広がった。東京周辺では、不安に駆られた住民が集団で暴行を加える事件が相次いだ
▼犠牲者の中には朝鮮人と誤認された日本人もいた。官庁の記録によれば、その数は80人を超える。自警団は見慣れぬ者を呼び止めては「座布団」「15円50銭」などと言わせ、正しく発音できなければ朝鮮人と見なしたという
▼それだけに沖縄県人や東北人など「なまり」のある者ほど誤認されやすかった。現在の千葉市検見川(けみがわ)町では沖縄出身者を含む3人の男性が、とび口や日本刀などで武装した自警団に殺害され、近くを流れる花見川に捨てられた
▼殺害された3人のうち1人は横手町(現横手市)出身だった。また埼玉県熊谷市では田根森(たねもり)村(同)出身の男性が殺害されている。秋田弁が災いしたのだろうか。これもまた、知っておきたい歴史である。
http://www.sakigake.jp/news/article/20170901AK0010/