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2017/08/26(土) 14:09:38.36ID:CAP_USERスマートフォン出荷台数で世界3位に躍進したファーウェイ。785億1000万ドルの売上高を達成し、フォーチュン・グローバル500でトップ100入りを果たすなど、世界企業としての地位を盤石にしつつあります。そんなブランド力の維持向上に欠かせない品質管理のこだわりついて、責任者である馬氏に聞きました。
あわや「Galaxy Note 7」を発売前に回避
馬氏:我々は(発火したGalaxy Note 7のような)同業他社からの教訓を学び続けています。実は我々も似たような問題に直面したことがありました。幸いなことに、それを事前に回避して事なきを得たんです。
なぜできたか、それは弊社の理念と関係があります。弊社のCEOが常に言っていたように、ビジネスより安全を優先しなければいけません(中略)
バッテリーの技術は大きな飛躍がない限り、すでに成熟しています。その中で極限に挑戦するメーカーもありますが、弊社は保守的です。バッテリーに対してチャレンジはせず、ソフトウェアやシステム設計を通じて駆動時間を長くするよう努めています。
バッテリーの開発には、少なくとも9か月はかかります。この間にさまざまな問題を見つけなければいけません。弊社は深センにバッテリーを試験する専門ラボを設けており、そこで安全性をテストしています。
発火問題によりリコールに追い込まれたGalaxy Note 7。写真はその原因を説明するコ・ドンジン氏(サムスン電子 電子無線事業部長)
強みは「通信インフラメーカーであること」
馬氏:品質管理において、我々には2つの強みがあります。その1つは、基地局などの通信インフラも開発しているということです。通信インフラには高い信頼性が欠かせず、最も高い基準が設けられています。
ただ、それをそのまま消費者向けの製品に適用すると齟齬が生じます。部品メーカーに対して通信インフラと同等の基準を提示すると『ファーウェイの品質基準は高すぎる』とよく言われました。それでも根気よく説得して、弊社の品質基準を採用してもらえたんです。
ファーウェイは基地局などの通信インフラ機器で世界的なシェアを誇る
やはり、中国の会社が世界で品質を認めてもらうには、多大な努力が必要になるんですね。そのため、品質に対して高い基準を設けることが、最終的には世界での品質に対する高評価につながります。つまり、通信インフラレベルの品質管理を行っているのが強みなんです。
2つ目の強みは、100を超える世界の通信事業者に通信機器を出荷していること。その際、各通信事業者と品質基準のすり合わせをします。つまり、100におよぶ品質基準を満たしているので、各国のユーザーが求めるような品質を満たしていることになるんです。
NTTドコモが独自ブランドとして発売している「dtab」シリーズも、実はファーウェイが製造。当然、ドコモが要求する品質基準を満たしている
スマホにおける品質管理の難しさとは?
馬氏:スマートフォンの品質管理で最も難しいのは、部品点数が多いことなんです。部品のうち1つでも壊れてしまうと、スマホ全体が使えなくなってしまいます。
そのため、1つ1つの品質、組み立てた後の品質、それらを統合したあとの1台のスマホとしての品質をそれぞれチェックする必要があります。
例えば、あるスマホの開発過程で、カメラのピント合わせの不具合が発覚したことがありました。調べると、カメラのサプライヤーから供給された部品に問題があるとわかりました。
さらに突き詰めると、そのサプライヤーは、他のサプライヤーからモーターの供給を受けていたのですが、そのモーターが壊れていたんです。
http://japanese.engadget.com/2017/08/25/cqo/
(>>2以降に続く)