韓米が大規模な軍事訓練、乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習を21日に始める。UFG演習では▼政府と公共機関が危機管理対応力を点検する乙支訓練▼合同参謀本部および韓米連合司令部が主管するフリーダムガーディアン演習−−が行われる。
韓米はUFG演習が防御的性格の訓練だと強調する。演習の日程と目的もすでに18日に板門店(パンムンジョム)で拡声器を通じて北朝鮮側に通知した。
(1)米軍指揮部が異例の訪韓
この日、ハリス米太平洋司令官がUFG演習参観のために韓国を訪れた。太平洋司令部は在韓米軍を隷下部隊とする。ブルックス在韓米軍司令官がハリス司令官の指揮を受ける。ハリス司令官は20日、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と会談し、韓米連合防衛態勢の維持について議論した。
ハリス司令官はジョン・ハイトン戦略司令官と同行した。戦略司令部は空軍所属の戦略爆撃機と大陸間弾道ミサイル(ICBM)、海軍所属の戦略原子力潜水艦など米国の核戦力を掌握する。また監視・偵察衛星を運用する。
米ミサイル防衛局(MDA)のグリブス局長も今週訪韓する。MDAは米国のミサイル防衛(MD)システムの責任を負う国防総省の内局だ。
シン・ウォンシク元合同参謀本部次長は「米国が同盟国に提供する拡張的抑止力(Estended Deterrence)は通常戦力・核戦力・ミサイル防衛」とし「韓国に対する拡張的抑止力を指揮する司令官3人がそろって韓国に来たというのは異例」と評価した。
続いて「局地挑発を含むいかなる北の挑発も容認しないというメッセージを与えるものだ」と分析した。
(2)訓練規模
今回の演習に参加する両国軍は6万7500人(韓国軍5万+米軍1万7500人)だ。国防部と合同参謀本部は「今年のUFG演習は昨年と似た規模」と伝えた。注目されるのは米本土など海外から来る増援軍が約3000人と、昨年より500人ほど増えた。
一方、在韓米軍の参加兵力は7500人減少した約1万4500人。原子力空母や原子力潜水艦、戦略爆撃機など米国の戦略資産は演習に参加する方向で韓米が協議中だが、まだ確定していないという。一部では北朝鮮を刺激しないために今年のUFG演習規模を縮小したのではという声もある。
しかしチャン・グァンイル元国防政策室長は「UFG演習は実際に野戦で機動する訓練ではなくコンピューターウォーゲーム中心の模擬指揮所演習(CPX)」とし「在韓米軍は減ったが海外増援兵力が増えたため訓練規模の縮小とは言いにくい」と話した。
(3)どんな訓練をするのか
今回の海外増援戦力は、有事に米本土とグアム、沖縄などから韓半島(朝鮮半島)に増派する米軍部隊の参謀陣が核心だ。
米国は有事に韓国に送る陸・海・空軍、海兵隊部隊をあらかじめ指定している。米本土に配置された部隊は相当数が州防衛軍や予備軍所属だ。これら部隊の参謀陣がUFG演習を通じて韓国で増援手続きを熟知し、指揮能力を演習する。
今年3月の韓米連合訓練ではウサマ・ビンラディンを射殺したチーム6(Team Six、ネイビーシールズ6チーム)が韓国に来たが、今回も含まれたかどうかは確認されていない。
防御的な性格の軍事訓練ではあるが、全面戦争状況で北側地域を速かに安定化させる訓練もする計画だ。
北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)除去訓練、新型スカッドERミサイルに対する防御訓練はもちろん、韓米宇宙統合チームが北朝鮮の衛星利用測位システム(GPS)かく乱電波発射の原点を見つけ出して迅速に打撃する手続きもプログラムに含まれている。
http://japanese.joins.com/article/502/232502.html
(>>2以降に続く)
乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習参観のために訪韓したハリス米太平洋司令官(左)とジョン・ハイトン米戦略司令官(右)が20日、ソウル龍山(ヨンサン)の国防部で開かれた韓国合同参謀本部議長離・就任式に出席した。真ん中はブルックス韓米連合司令官。
韓米はUFG演習が防御的性格の訓練だと強調する。演習の日程と目的もすでに18日に板門店(パンムンジョム)で拡声器を通じて北朝鮮側に通知した。
(1)米軍指揮部が異例の訪韓
この日、ハリス米太平洋司令官がUFG演習参観のために韓国を訪れた。太平洋司令部は在韓米軍を隷下部隊とする。ブルックス在韓米軍司令官がハリス司令官の指揮を受ける。ハリス司令官は20日、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と会談し、韓米連合防衛態勢の維持について議論した。
ハリス司令官はジョン・ハイトン戦略司令官と同行した。戦略司令部は空軍所属の戦略爆撃機と大陸間弾道ミサイル(ICBM)、海軍所属の戦略原子力潜水艦など米国の核戦力を掌握する。また監視・偵察衛星を運用する。
米ミサイル防衛局(MDA)のグリブス局長も今週訪韓する。MDAは米国のミサイル防衛(MD)システムの責任を負う国防総省の内局だ。
シン・ウォンシク元合同参謀本部次長は「米国が同盟国に提供する拡張的抑止力(Estended Deterrence)は通常戦力・核戦力・ミサイル防衛」とし「韓国に対する拡張的抑止力を指揮する司令官3人がそろって韓国に来たというのは異例」と評価した。
続いて「局地挑発を含むいかなる北の挑発も容認しないというメッセージを与えるものだ」と分析した。
(2)訓練規模
今回の演習に参加する両国軍は6万7500人(韓国軍5万+米軍1万7500人)だ。国防部と合同参謀本部は「今年のUFG演習は昨年と似た規模」と伝えた。注目されるのは米本土など海外から来る増援軍が約3000人と、昨年より500人ほど増えた。
一方、在韓米軍の参加兵力は7500人減少した約1万4500人。原子力空母や原子力潜水艦、戦略爆撃機など米国の戦略資産は演習に参加する方向で韓米が協議中だが、まだ確定していないという。一部では北朝鮮を刺激しないために今年のUFG演習規模を縮小したのではという声もある。
しかしチャン・グァンイル元国防政策室長は「UFG演習は実際に野戦で機動する訓練ではなくコンピューターウォーゲーム中心の模擬指揮所演習(CPX)」とし「在韓米軍は減ったが海外増援兵力が増えたため訓練規模の縮小とは言いにくい」と話した。
(3)どんな訓練をするのか
今回の海外増援戦力は、有事に米本土とグアム、沖縄などから韓半島(朝鮮半島)に増派する米軍部隊の参謀陣が核心だ。
米国は有事に韓国に送る陸・海・空軍、海兵隊部隊をあらかじめ指定している。米本土に配置された部隊は相当数が州防衛軍や予備軍所属だ。これら部隊の参謀陣がUFG演習を通じて韓国で増援手続きを熟知し、指揮能力を演習する。
今年3月の韓米連合訓練ではウサマ・ビンラディンを射殺したチーム6(Team Six、ネイビーシールズ6チーム)が韓国に来たが、今回も含まれたかどうかは確認されていない。
防御的な性格の軍事訓練ではあるが、全面戦争状況で北側地域を速かに安定化させる訓練もする計画だ。
北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)除去訓練、新型スカッドERミサイルに対する防御訓練はもちろん、韓米宇宙統合チームが北朝鮮の衛星利用測位システム(GPS)かく乱電波発射の原点を見つけ出して迅速に打撃する手続きもプログラムに含まれている。
http://japanese.joins.com/article/502/232502.html
(>>2以降に続く)
乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習参観のために訪韓したハリス米太平洋司令官(左)とジョン・ハイトン米戦略司令官(右)が20日、ソウル龍山(ヨンサン)の国防部で開かれた韓国合同参謀本部議長離・就任式に出席した。真ん中はブルックス韓米連合司令官。